
島に「恋人の聖地」誕生 うえのドイツ村 ハート岩が観光名所に選定 南京錠で愛をロック
宮古島に新たな観光名所が誕生した。うえのドイツ文化村のホテルブリーズベイマリーナ(戸谷喜宣総支配人)沖合にあるハート岩が1日付で地域活性化支援センター主催の「恋人の聖地」として選定されたことを受け、南西楽園リゾートは4日、関係者を招いた記念セレモニーを開催した。セレモニーでは、ハート型モニュメントと「愛の鐘」が新たに設置され、愛を象徴する場所として今後、この場所が多くの人々に愛される観光名所となることが期待される。
サンゴ礁が隆起してつくられた宮古島は本土では珍しい地形を見ることができる。その一つがハート岩だ。自然にハート型になった天然岩のことを指し、岩にハートの形をした空洞が空いていることからそう呼ばれているという。同所と池間島「イキヅービーチ」の2カ所存在し、どちらも干潮時にしか見ることができない観光スポットだ。

同文化村では遊歩道から海に浮かぶハート岩を見ることができる。
また、その周辺はドイツ商船が座礁し、宮古島の人々によって救助された1873年のできごとがあった場所で、「博愛精神」を伝承する歴史ある地として知られている。
セレモニーには、宮古島観光協会の吉井良介会長、砂川朗副市長、ミス宮古島(サンゴ)の坂田祐梨さんらが招待され、テープカットやハート型モニュメントへの南京錠掛け、愛の鐘を鳴らす儀式も行われた。
同社の田中正男常務取締役は「『恋人の聖地』認定を迎えることができ、大変うれしく思う。ハート岩のロック、南京錠の鍵のロックをかけ、私たちもお客さまに喜んでいただけるような運営をしていきたい」とあいさつ。
砂川副市長は「『恋人の聖地』は全国で132箇所の著名な観光地が選定されており、その一員に加わることは大変名誉なこと」と強調し、「新たな宮古島のシンボルとなることで観光産業や地域経済のさらなる発展につながっていくことを大いに期待している」と述べた。
吉井会長は「ハート岩が見えない時間帯においてもロマンチックな観光スポットとして定着させるべく、ハート型モニュメントと愛の鐘を設置された。いつ来てもハートマークとともに愛の鐘を鳴らし、恋愛成就、結婚に結びつけてほしいと心から願っている」と語った。
テープカット後、関係者はそれぞれ色違いの南京錠に願いごとを記し、モニュメントに取り付け、坂田さんが愛の鐘を鳴らした。
また、訪れる人々が自らの愛の証としてモニュメントに取り付けることができるよう同日午後4時から南京錠の販売も開始した。6色あり、▽ホテルブリーズベイマリーナ▽琉球の風アイランドマーケット▽同文化村博愛記念館▽水中観光船シースカイ博愛―で購入可能とのこと。