
地下水保全と未来農業考える 持続可能性へシンポ開催 島の安全安心へ議論
市環境衛生局環境保全課は25日、未来創造センターで「宮古の地下水と農業を守るシンポジウム」を開催した。地下水保全と産業振興の両立を目指し、持続可能な地下水の保全と農業の未来について考える機会として企画されたもので、嘉数登市長は開催にあたり「共に考える機会となれば」と述べ、その目的を強調した。参加者は水質問題の解決策や農薬自粛について意見を交わし、宮古島の持続可能な農業と環境保全について活発な議論を行った。

同シンポジウムは昨今話題に上がる地下水問題について持続可能な保全と農業の未来について考える機会創出を目的に開催された。
嘉数市長をはじめ、水道部の下地貴之部長、下地睦子環境衛生局長、石川博幸農林水産部長、砂川勤教育部長らも出席し、市の地下水の現状や水質調査などについて報告もなされた。
水道部の花城篤施設課長は宮古島の水収支について、「宮古島では降水の約40%が地下へ浸透し、50%が蒸発散、10%が地表流として流出すると考えられており、全国平均的水収支と比較しても、地下浸透量が多く、地表流出が少ない」と説明し、「『清浄にして豊富低廉な水の供給を図り、もって公衆衛生の向上と生活環境の改善とに寄与すること』を目的に、安心安全で安定した水道水を供給することに努めている」と語った。
水質調査については水道工務課の野原弘明補佐兼水質保全係長が「全ての項目で国の定める基準値や目標値を大幅に下回っている」と説明した。
農政課の新垣良ニ農産振興係長は、宮古島の農業における農薬の役割について述べ、「環境に配慮しながら持続可能な農業を推進するため、生産農家への農薬の適正な使用に向けた周知活動などを図りながら、市により即した支援制度を構築していきたい」と語った。
そのほか、農村整備課の仲宗根誉晃整備係長が宮古島の地下ダムについて説明し、環境保全課の長濱秀明自然環境係長は地下水モニタリング調査について述べた。
その後、会場に訪れた参加者との意見交換では、水質問題の解決策や農薬自粛について問いかけられた。