市議会議員研修会が開かれ3月議会へ向け気持ちが引き締まった =19日、市役所・全員協議会室

議員の質問力向上へ 研修会で気持ち新た 篠田氏が重要ポイント説明

 宮古島市議会議員研修会が14日、市議会全員協議会室で行われた。全国市議会議長会企画議事部の篠田光洋氏を講師に招き、「一般質問について」のテーマで一般質問のポイントや議員の役割や義務、権利などについて語った。本市議会では、スムーズな議会運営の観点から、出席した議員の多くは講話に熱心に耳傾け、気持ちを新たにした。

篠田光洋氏


 同研修会は、年毎に行われているもので、議員と議会運営の向上を目的としているもの。
 篠田氏は冒頭、2022年12月に成立した地方自治法改正について解説。これまで地方自治法で請負の定義を明確化し、全面的に禁止されていた議員個人の請負が解除されたことで政令で定める年間300万円までが可能になったことなどを紹介し、総務省やこども家庭庁からの通知内容を話した。
 また、いち議員としての発言の法的限界や一般質問と緊急質問の違い、さらに著名な書籍の中から抜粋し、抽象的な見解を解説した。
 篠田氏は一般質問と質疑の違いについて、一般質問は議案とは関係なく、行政全般について質すことが出来るが、質疑は議案に特化したものである旨を説明。一般質問については、重複して質問が行われる例を示しつつ、重複すると質問事項が実質減ることになり、質問の選択幅が狭まり、結果、多くの質問と答弁を望む市民の期待に添えないことになる、などとその留意点を強調した。
 篠田氏はこのほか、他の議会の取り組みや議会だよりなどを紹介し、一般質問の見える化について触れた。
 1月に市議となった大城仁氏は初参加ということもあり、「大変勉強になった。日々勉強の積み重ね、期待に応えられるよう気持ちがさらに引き締まった」と語った。

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