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表彰を受けた前川さん(前列中央)、市幼年少年防火クラブ代表の下地さん(同左)と上地消防長(同右)ら =市消防本部

前川さん、内閣総理大臣表彰 消防業務、発展に尽力 日本防火・防災協会会長表彰に 市幼少年防火クラブ

 宮古島市消防本部(上地一史消防長)は19日、自治体消防制度75周年記念事業に伴う表彰伝達式を行った。内閣総理大臣表彰の部は市消防団長の前川尚諠さん(72)、日本防災・防火協会会長表彰の優良幼年消防クラブの部は宮古島市幼年少年防火クラブがそれぞれ表彰状を受けた。上地消防長はあいさつで受賞を祝福し、「今後も市民の安心安全のため防火防災を目指し一致団結していこう」と述べた。
 表彰式は昨年11月29日に行われ、内閣総理大臣表彰の部は全国で17人、優良幼年消防クラブの部は25団体が受けた。
 伝達式で上地消防長が前川さん、市幼年少年防火クラブ代表の下地聖子さん(あけぼの保育園長)に表彰状を手渡した。
 上地消防長は受賞を祝福し、前川さんには「多年に亘る精力的な消防団活動が実を結び、素晴らしい表彰につながった。今後もリーダーシップを発揮し地域防災行政に尽力してほしい」と述べた。
 下地さんには「幼年少年防火クラブが担う幼少期からの防火防災思想と普及はとても大事なことである。家庭をはじめとする地域の防火啓発活動、未来の消防職団員にもつながる」と述べ今後の活動にも期待を込めた。
 前川さんは、消防団員として多年にわたり消防業務に従事し、広く地域消防のリーダーとして地域社会の安全確保、防災思想の普及、消防施設の整備など災害の防御に関する対策に尽力した。
 受賞に前川さんは「内閣総理大臣表彰を受けるとは夢にも思っていなかった。これに恥じないように今後も頑張っていきたい」と述べた。
 市消防団では防火の地域啓蒙活動や訓練などを行っており、火災発生時のいざという時に備えている。今後に向けては「(団員の)みんなで力を合わせてチームワークで頑張っていきたい」と話した。
 市幼年少年防火クラブには市内14保育園が入っており、防火パレードやちびっこ防火フェスタなどの活動を行っている。1989年度から2023年度までの広報活動は23回、参加延人数は1029人になる。
 下地さんは「子どもたちは地域のみなさんに火の用心などで防火を伝えている。楽しみながらの工夫した防火パレードは地域の人たちの関心も高く応援してもらっている。これからも子どもたちが自信を持ってできるように工夫しながら続けていきたい」と語った。

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