吉井会長(左)らと意見交換する嘉数市長(右) =下地上地

嘉数市長「より良い観光を目指す」  観光協会を訪問 宿泊税、DMOなどで懇談

 嘉数登市長が5日、就任あいさつのために宮古島観光協会(吉井良介会長)を訪問し、リーディング産業の観光事業を担う職員らに「一緒により良い観光を目指して取り組んでいきたい」と述べた。吉井会長ら役員との懇談では宿泊税やDMOなどで意見を交えた。その上で観光振興基本計画の見直しをする考えも示し、「目先の観光ではなく10年後、20年後の観光計画をしっかり描いていきたい」と述べ、協力を呼び掛けた。
 下地上地の同観光協会(旧下地庁舎)を訪れた嘉数市長は「イベントやさまざまな行事に協力を頂きたい。今ある観光を質の高いものにしていきたいと考えているのでアイディア、提案を寄せていただきたい」と述べた。
 懇談では宮古島について「観光が中心にあり、すそ野としての農林水産業も変えていかないといけない。人、食、音楽も伸ばしていきたい」との考えを示した。また「市独自のかりゆしウェアも作っていきたい」と述べた。
 DMO(観光物件、自然、食、芸術・芸能、風習、風俗など当該地域にある観光振興に精通し、地域と協同して観光地域づくりを行う法人)については、観光協会職員が「3月後半には正式に登録となる。登録になれば宿泊税はDMOという形で行うことなり、進めやすくなる」と話した。
 また、台湾との関係を密にしていく考えも示した。「宮古島から学生を送り出すなど子どもたちにいろんな選択肢を紹介したい。農林水産業など学ぶところもあり、台湾と密にしていく必要がある」と述べた。
 吉井会長は「市の方向と合致した形で住んでいる方々が豊かさを感じられるような観光を進めていきたい」と連携した観光振興を強調した。

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