改めて決意を明かす嘉数市長 =1月31日、ホテルアトールエメラルド宮古島・漲水の間

嘉数市長就任盛大に祝う 公約実現に向け誓う 市民中心の政策強調

 嘉数登氏の宮古島市長就任にあわせた「嘉数のぼる新市長を励ます会」(同実行委員会主催)が1月31日、市内下里のホテルで開かれた。大勢の支持者が集い、新市長となった嘉数氏のさらなる活躍を願った。嘉数氏は自ら掲げた公約の実現に向けて改めて決意を明かし、また、嘉数氏を支持し、ともに選挙戦を戦ったウーマンミーティングの会藤田広絵代表らがあいさつを述べ、今後の活躍を祈念した。

支持者らで乾杯して新市長就任を祝った


 激励を受けた嘉数氏は数々の公約に触れつつ、「改めて職責の重大さを痛感するとともに、みなさまの期待と信頼に応えるべく新たな決意と強い使命感を持って職責を全うする覚悟」と力を込め、「少子高齢化、住居不足、人手不足など市が置かれた現状は決して楽観視できるものではない」と課題を挙げた。
 その上で「(宮古島市は)観光リゾート産業をはじめ農畜水産業、雇用と市民生活を支える建築関連産業およびものづくり事業の存在など、今後さらに発展していくポテンシャルを備えている。市長としてこの島を守り育てるため、『市民が真ん中の』『すべては市民のために』という思いで市政に取り組んでいく」と決意を改めて表明した。
 副市長時代から話し合いの場を定期的に設けるなど交流の深い藤田代表は「新しい時代の幕開けをとてもうれしく思う。交流する中で、われわれと真剣に考えていただいた嘉数氏の姿に期待が膨らんだ」と振り返り、「子どもの笑顔が増える明るい未来をつくっていくためには身近な大人が心にゆとりを持ち、安心して子育てに取り組める環境づくりが必要不可欠。宮古島の恵まれた環境を生かし地域全体で支え合っていける温かい島にしてほしい」と期待を寄せた。
 青年代表で壇上に上がった大城仁市議会議員は「昨年9月の宮古島商工会議所青年部の全国リーダーズ研修会現地視察はとても緊張感のある会場だった。当時、副市長だった嘉数市長があいさつの際に私たちの思いに応えるよう大きな声で返事をし、その瞬間にファンになったのを覚えている」と述べ、「若い世代を導き、本市の継続的な発展に向かって共に歩んでいければ」と今後の展望に期待した。
 また、同級生代表で前市教育長の大城裕子さんが乾杯の音頭を取り、シンバホールディングス社の安里繁信会長のあいさつ。さらに中山義隆石垣市長も嘉数氏の市長就任を祝うメッセージを寄せた。

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