選挙戦きょう本番突入 市長選 市制刷新か継続か 告示で激戦展開へ

 第6回宮古島市長選挙がきょう12日告示され、19日の投開票に向けて選挙戦本番に突入する。立候補を表明しているのは、現職で2選を目指す座喜味一幸氏(75)、前副市長の嘉数登氏(61)、元県企画部長の下地明和氏(67)、前市議の前里光健氏(42)、会社代表の豊見山徹氏(64)の5氏。市選挙管理委員会によると、11日現在の選挙人名簿登録者数は4万5310人(男2万2960人、女性2万2350人)。
 今市長選の最大の焦点は市政の継続か刷新か。昨年6月の県議選で2議席を獲得した保守勢力は候補者の一本化を目指し、9月下旬に立ち上げた候補者選考委員会による一本化を図ったが、10月下旬に解散。結果的に複数の候補者が立候補を表明する事態となり、保守勢力内の分裂が生じた。公明党はその状況を踏まえ、自主投票とすることを決定した。
 6月の県議選に敗れた國仲昌二氏(64)は早々に出馬を表明し街頭で訴えていたが、11月に現職の座喜味氏が出馬を表明。國仲氏は市長選への出馬を取り下げ、市議会議員補欠選挙への出馬を決め、座喜味氏とともに戦うこととした。
 座喜味氏は4年間の実績と政策を掲げ、1期目の公約の8割を達成したと強調し、引き続き市民ファーストの豊かさと品位ある調和のとれた街づくりを推進する意向を示している。
 嘉数氏は少子化対策や若者定住促進、農畜水産業の強化などを重点政策とし、青年部長だった大城仁氏(27)が市議補選への出馬を決め、ともに選挙戦に挑む。
 下地氏は住民税5%減税や若者定住、子育て支援、産業振興と雇用の場の確保などを政策として掲げている。 
 前里氏は人口減少対策やデジタル社会に対応できる街づくりを掲げ、宮古島の課題解決に取り組むとしている。
 豊見山氏は入島税の導入やライフラインの整備などを提案し、宮古島の発展に寄与する考えを示している。
 告示に伴って市選管は12日午前8時30分から立候補の届け出を受け付ける。締め切りは午後5時。期日前投票は市役所が13~18日の午前8時半~午後8時、投票所が変更となった城辺庁舎、上野公民館と下地公民館、伊良部公民館の4カ所が14~17日の午前9時~午後5時となっている。

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