
消防体制強化に決意新た 出初式で士気高める 市消防職員団員ら参加 展示訓練、一斉放水披露
2025年消防出初式(宮古島市主催)が11日、市消防本部構内などで行われた。消防職員や団員の士気を高めるとともに市民に対する防災思想の普及を目的とした出初式は式典と展示の2部であり、消防体制の強化に決意を新たにした。同本部構内の展示では座喜味一幸市長らの消防職団員の特別点検や展示訓練が行われ、最後は一斉放水を披露し向こう1年間の無災害を祈った。会場では多くの子どもら家族連れが見学し放水には歓声が上がった。

第1部の式典は市役所2階大ホールで行われ、上地一史消防長が開式のことばを述べた。
座喜味市長は「消防職・団員の皆さんには崇高な消防精神の使命のもと住民の生命、身体や財産を守るため昼夜を分かたず消防・防災活動に尽力していることに感謝するとともに今後も市民の厚い信頼と期待に応えていただくよう強く望む」と述べた。
また「消防行政を取り巻く環境は高齢化や核家族化の進展等による救急・救助業務の増加など消防に対するニーズは増大している。安全で安心して暮らせる社会は市民生活の根幹を成すものであり、消防行政に課せられた責務は重要になっている。市としても各種訓練や職員研修の充実を図り消防体制の強化に取り組んでいきたい」とあいさつした。
市議会の平良敏夫議長は「火災や災害から市を守るために我が身をかえりみず危険な任務を昼夜問わず遂行していることに敬意を表する」と祝辞。玉城デニー知事(代読)、県消防協会の久高清美会長(代読)も祝辞を述べた。
一日消防長の辞令を受けた第50代ミス宮古島ブーゲンビリアの室田渓さんは「消防職・団員の皆さんには今後ともいろんな災害から住民の生命、身体や財産を守り、災害ゼロの住みよい街づくりのため努力していただくようお願いしたい」と述べた。
県消防協会長表彰や特別表彰(内助の功)も行われた。
第2部の展示ではカンガルー保育園、竹の子保育園の幼年少年防火クラブの園児たちが演舞を見せた。展示訓練では建物からの救助、ロープ基本結索、消火器取扱いなどが披露された。最後はくす玉割りで出初式を祝った。
表彰者は次の通り。
【県消防協会長賞・消防職員勤続】洲鎌和人(消防本部警防課消防司令補)▽長濱大地(消防署第1警備係消防士長)▽奥平大地(伊良部出張所第3警備係消防士長)▽前泊幸喜(平良分団池間部班長)▽松川浩(平良分団池間部団員)▽友利昌博(平良分団平良部団員)▽砂川満邦(城辺分団城辺部部長)▽砂川優昭(上野分団上野部団員)▽川満朝和(下地分団分団長)▽手登根正(平良分団島尻部団員)▽豊見山勉(平良分団鏡原部団員)
【特別表彰(内助の功)】宮良美恵子(夫・宮良保平良分団島尻部部長)