砂川中の卒業生誇り 閉校、歴史振り返るうるか祭り演舞・発表 野崎さん(沖縄弁護士会長)特別講演
2021年3月に閉校した砂川中学校の歴史を振り返り、卒業生である誇りと地元愛を深め学区の未来への架け橋を目的とした「んまりずま・うるか祭り」が4日、砂川小学校体育館で行われた。上区出身の野崎聖子さん(沖縄弁護士会長)が「夢・目標と役割」の演題で特別講演、平良光成さん(下南自治会長)らが砂川中の思い出を語った。舞台は上区獅子舞で始まり、うるか獅子舞や友利クイチャー演舞などが披露された。参加者全員で砂川中学校校歌遊戯もあり、当時を思い出しながら楽しい時間を過ごした。
閉校して4年目の同校の73年間の歴史を振り返り、2024年度宮古島市歴史文化活用推進事業として開催。昨年12月から「砂川中の歩みを辿る展」が始まり、この日は演舞・発表の部が行われた。展示は市歴史文化資料館2階の展示室で2月2日まで行われる。
市教育委員会の前泊直子教育長職務代理者は「砂川学区はウイピャー遺跡、友利元島などコミュニティーの遺跡が点在する歴史とロマンの里と言える。各集落に引き継がれている獅子舞やクイチャーは市の無形文化財に指定されており、伝統文化の観点からも魅力的な地域特性を叶えている」と述べ、「今回の催しは参加者自らのルーツに光りを当て、創造的で個性的発想を促す一助になれば幸い」とあいさつした。
野崎さんは、子どもの頃に上区獅子舞の演舞で笛を吹いていたことや弁護士を目指して必死に勉強したことでは「頑張る力が自分の中に蓄えられていたことはラッキーだった」と述べた。若い人たちには「将来の目標は設定し、クリアする努力をすることで道が開ける。5年、10年先の自分へ投資する気持ちで頑張ってほしい」と期待を込めた。
砂川中の思い出は平良さん、新城美津枝さん(元砂川中教諭)、狩俣勝成さん(上区出身、市議)、砂川俊規さん(2010年卒、うるか出身)が語った。
うるか出身で第28回なりとぅゆんみゃーく方言大会でグランプリ(市長賞)を受賞した友利琉月さん(宮古高校2年)は「みゃーくふつ~私が守りたいもの~」で話した。
上区獅子舞保存会は「上区の獅子舞」、うるかシーサーアラス会は「うるか獅子舞」、友利クイチャー保存会は「友利クイチャー演舞」、うるかクイチャーの会は「うるかクイチャー演舞」、池原厚治さん(厚弦会主)は三線演奏を披露した。最後は参加者全員でクイチャーを踊った。