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児童らのWSを中心に薬物乱用防止について考えた =西城小・ランチルーム

断る力養い、危険性学ぶ 宮古LC、初の薬物乱用防止教室 影響を児童らで考える

 宮古ライオンズクラブ(LC、濱元雅浩会長)は18日、西城小学校(上田達大校長)の5、6年生を対象にライオンズクエストを用いた薬物乱用防止教室を開催した。薬物が体におよぼす影響などが説明された後、児童らのワークショップを中心に教室は展開。濱元会長は「薬物乱用の危険性を知り、誘われた際に断る力をつけることが大切」と強調した。宮古LCが市内学生を対象に薬物乱用防止教室を行ったのは今回が初めての試み。今後も活動範囲を広げていく計画とのこと。
 この教室は薬物の種類とその体への影響、さらに薬物乱用が個人や周囲に及ぼす悪影響について学ぶことを目的に開催された。
 ライオンズクエストプログラムは、青少年に必要なライフスキル(自己規律、責任感、意思決定力など)を育成する教育プログラム。米国の教育研究機関「クエスト」が開発し、LCが普及を推進。学校の「道徳」「特別活動」と連携し、家庭や地域とも協力し青少年の成長と社会貢献の心を養う手助けをするもの。
 同教室では、薬物が人体に及ぼす負の影響や、薬物の種類について説明。薬物がなぜダメなのか、仮に自分が薬物を使用してしまったら自分自身やその周囲にどのような影響をおよぼすのかなどを理解する機会となった。
 ワークショップでは、「悪い行動は悪い波紋を広げる」というテーマのもと、薬物乱用が個人だけでなく、家族や友人、学校や地域社会にも及ぼす悪影響について議論された。児童らはグループで意見を出し合い、その結果を発表した。
 児童らは同テーマに対して「薬物に手を出してしまったら自分で自分のことを責めるだろうし、友達からはやばい人と言われ、家族に悲しい思いをさせる」との考えを示した。
 また「悪い波紋を広げないために必要なことは?」のテーマについては、「薬物に誘われても『違法だからやらない』『薬物をやったっていいことなんか何もない』と言ってしっかりと断ることが必要だ」と発表した。
 参加した児童の一人は「薬物に手を出した場合、自分や家族、友人にどれほどの悪影響が及ぶかを学べた」と語り、断る強さを持つことの大切さを認識したという。
 宮古LCは今後もこのような活動を続けることで、地域社会全体の薬物乱用防止への意識高揚を図る。

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