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地域の課題を調べ発表する生徒たち =宮古高校

地域の課題考え発表 宮古高校生徒ら探究まちづくり 耕作放棄地の活用など

 宮古高校(松原芳和校長)は18日、2学年総合的な探究の時間「まちづくり最終発表会」を行った。生徒たちが「災害時の物資不足」「耕作放棄地の活用」「海の綺麗さを保つには」などをテーマに発表した。台風など災害時の物資不足による影響は食材や医薬品など生活必需品の不足などを挙げ、貯蓄や必要資源を島内で生産することなどの解決策案を示した。
 この取り組みは地域の課題に対する問いや仮説、根拠、結論等について発表することにより発信力の育成を図ることを目的に実施。生徒たちは4、5人ほどのグループで調べ、学んだことを発表した。
 災害時の物資不足のテーマで発表した生徒たちは「災害時でも安心・安全でおいしくご飯を食べたい。注文している商品が素早く届いてほしい」などをきっかけに調べた。物資不足による影響は商品配達の遅れ、インスタント食品の料理が増えることによる不健康などを挙げた。
 耕作放棄地の活用のテーマで発表した生徒たちは「耕作放棄地が畑の周りに多くなっている」をきっかけに問題提起。解決法では▽畑のレンタルや販売できるようにする▽新規就農者に向けて契約販売の手助けをする―などを挙げた。
 畑のレンタルは農業する人を増やす、食料自給率を上げることや農業を始める人は購入するよりリスクが低くなることを強調した。
 このほか「将来懸念されている水不足を防ぐためにはどうすればよいか」「若者のUターン化を実現するためには」「廃校を市の振興のためにどのように活用できるか」などのテーマでも発表された。

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