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海技士国家試験に合格した皆さんと千葉校長(後列右端) =宮古総合実業高校・校長

1人が3級、7人が4級海技士に 未来の船長宮総実生 上位資格合格を報告 大海原への夢広がる

 宮古総合実業高校は17日、同校長室で海技士国家試験の合格者報告会を行った。高校教育課程で目指す5級海技士よりも上位の資格である3級海技士に1人、4級海技士に7人が合格を果たしたことを報告。千葉直史校長は、「高校教育課程よりも上の試験に挑戦し、合格を果たした生徒たちの日々の努力を称賛する。宮古島の海航事業への貢献を期待している」とたたえた。
 これらの資格は国家資格であり、取得までのプロセスは難易度が高い。試験は、筆記試験、口述試験、身体検査で構成されており、筆記試験に合格しなければ口述試験を受験することはできない。
 4級海技士では、全科目取得後、口述試験合格、職務経験を得たのち、多良間開運の「フェリーたらまⅢ」や南西海運の「南西丸」などの内航船で船長、機関長、航海長などを務めることができる。
 さらに上位の3級海技士は、同じく全科目取得後、口述試験合格、職務経験を得た後、海外からの原油や鉄鉱石の輸入など、さまざまな貿易機関の外航船で三等航海士を務めることができる。
 合格者たちは日頃から専門の授業や「航海技術部」の活動を通じて勉強に励んできたとのことでさらに上を目指していく意思を示した。
 3級海技士(航海)一科目合格の奥平和真さんは「次は全科目合格を目標にして勉強に励んでいる。自分の武器にして今後に生かしたい」と述べた。
 4級海技士(航海)全科目合格の上地新さんは「緊張したが負けずに頑張った。次は3級に挑戦したい」、宜保琉星さんは「今後はさらに上を目指し、物流を支える立派な航海職員になりたい」とそれぞれ語り、4月から海上保安学生となる吉浜耀矢さんも同資格を取得し「2月にまた試験があるので、合格目指して頑張りたい」と意気込んだ。
 合格者は次の皆さん。
【三級海技士(航海)】=1科目合格=奥平和真(法規)
【四級海技士(航海)】全科目合格=上地新(航海・運用・法規)、宜保琉星(航海・運用・法規)、吉浜耀矢(航海・運用・法規)▽2科目合格=平良忠詞(運用・法規)・2年▽1科目合格=松川煌大(法規)・2年
【四級海技士(機関)】=1科目合格=浜川晃(執務一般)、宮国諒哉(執務一般)

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