常任委員会二日目が行われた(写真は総務財政委員会)

全33議案が原案通り通過 市議会常任委 陳情取り扱いに苦慮の声

 宮古島市議会(平良敏夫議長)は6日、2日目となる常任委員会を開き、第8回市議会定例会に上程された議案に加え、市議会に提出された請願・陳情に対する審査を行った。
 総務財政委員会(下地茜委員長)では、旧上野庁舎を利活用した地産地消振興センターに設置する保冷施設の規模について問われ、市は「10月から小型機を設置して実証を行い、利用者からの意見や要望をまとめた上で、スペースや予算を勘案して施設規模を算出した」と説明した。
 委員からは「市長の看板施策である地産地消および6次産業化を支える施設であるが、施策を本格的に進めていくには、しっかりと予算確保して施設を充実させなければ全島域への生産拡大には繋がらない」などの指摘が上がった。
 文教社会委員会(池城健委員長)では、し尿処理施費の補正増に伴って、同施設の稼働現況に質質が及んだ。市は「投入施設への搬入は平日に制限なく受け入れ希釈処理を行い、処理後の下水道処理施設への投入は、土日の稼働も含めて対応している」と、説明した。
 各常任委員会は付議され議案の審査を終え、表決の結果、全33議案が原案通り可決された。
 今議会では、市議会に提出された請願1件、陳情6件の審査も行われ、経済工務委員会所管の請願は継続審査となり、総務財政委員会所管の陳情1件は採択された。文教社会委員会では5件の陳情に対する審査が行われ、3件は全会一致で採択され、2件が全会一致で不採択となった。
 この表決結果を受けて、委員から「陳情によっては、極度な意見の偏りや市議会で解決できない内容もあり審査に苦慮する。今後は陳情の委員会付託に対する一定のルールが必要」との意見が上がり、議会運営委員会での「陳情内容の精査基準の協議」を求めることで意見が一致した。

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