未来の観光人材育成へ 宮総実、ホテルで学ぶ接客術 ヒルトン、南西楽園リゾで
宮古総合実業高校の商業科2年生が2日、ヒルトン沖縄宮古島リゾートでリゾートホテル研修を行った。講師は同ホテル副総支配人(人事業務担当)の土屋佳子さんが務め、生徒たちはホテルの仕事、「ヒルトンの約束」では最高の職場にするチームメンバー(従業員)のことを考え、利用客には信頼性が高くフレンドリーな体験を提供する「おもてなし」などを学んだ。午後からは上野宮国の南西楽園リゾートでの研修も行われた。
同研修は、地域社会の経済に貢献する人材の育成を目指し、観光教育に関する実践的・体験的な学習活動を通して観光への興味、関心を深めることを目的に実施された。
棚町誠二統括総支配人は「ヒルトンは高校生らを迎えて講座を行うことが一つのミッションになっており、地元の方の雇用やきれいな海、自然環境を守ることも大事なミッション。観光やホテル産業は右肩上がりなので将来のためのヒントを得て持ち帰ったらうれしい」と述べた。
土屋さんがホテルのカウンター業務、接客など運営、宿泊客らの営業推進、財務経理、人事について紹介。人事業務は「きょうのように高校生を迎え、将来のために何かを知りたいという事に対応している」と説明し、日本を含めた世界で8300件を運営している同ホテルは「観光客や市民にワクワクする場を提供したいとホテルの開発をしている」と述べた。
ヒルトンの約束では最初に取り組むのがチームメンバーであり、働く人が笑顔で客を迎え、寄り添いながら接客していると説明。寄り添う接客では「相手をよく知り、その人にとっての寄り添う、フレンドーって何だろうを見極めることがホテルの楽しさ。それができるからこそフレンドー、信頼できると思ってもらえて叶えられる」と述べた。
砂川新心さんは「調理コンテストが他の会社にあまりなく、ただ働くだけでなく社員の成長も後押ししてもらえるなど社会人になってからも成長する場を提供してもらえることはとても良い。(将来の仕事は)ホテルにも興味があるので働いてみたい」と話した。
講話後は2班に分かれ、ランチとホテルツアーを楽しんだ。