• HOME
  • 記事
  • 社会・一般
  • 若い世代が未来を模索 第2回宮古島を考える会 課題解決向け熱い議論 「次の市長選が重要」
魅力的な島づくりへさまざまな意見を交わした =15日、かたあきの里

若い世代が未来を模索 第2回宮古島を考える会 課題解決向け熱い議論 「次の市長選が重要」

 宮古島の未来を考える若者たちが集う第2回「宮古島を考える会」が15日、かたあきの里で開催した。島内のさまざまな分野で働く20代から30代で生まれも育ちも宮古島である男女らが参加。宮古島をよくしたいという思いが強い若い世代がその意見を政治に反映させ、より魅力的な島をつくるためにさまざまな課題や未来についてのテーマで話し合った。
 大嶺一馬さん(塗装工事業や不動産業を経営)と砂川浩平さん(かたあきの里代表)が企画。砂川さんは「2026年度に策定される市総合計画に若者の声を反映させたい」と述べ、大嶺さんは「次の市長選は、より良い宮古島をつくるための重要な通過点だ」と意気込みを語った。
 会は、前回の意見をまとめ、市長選や将来の宮古島について、地元出身者が中心となって熱く議論した。
 冒頭では、現在、全国に傘のシェアリングサービス「アイカサ」を展開する勝連洸一さんが宮古島の現状と課題、その解決へのステップを自身の経験やデータをもとに解説。勝連さんは「きょうまでの宮古島をつくってきてくれた先輩方への敬意を忘れず、若い世代でより良い宮古島にするためのムーブメントを起こしていこう」と呼び掛けた。
 会では主にグループワークでそれぞれが宮古島の問題について議論した。家賃高騰問題について「支払い能力があれば文句はないだろうが、家賃相場を下げることも必要だと思う。そのバランスが大事で、行政と市民で話し合ってみたらどうか」という意見があった。
 また、教育環境については「今の時代『みんなが1位』という風潮があるが、子どもたちが競争する環境をつくることが大事」と意見があり、「競争の結果、負けた子どものアフターフォローを先生や部活の指導者がしっかり行えば、次の経験につながるが、現状ではアフターフォローをしっかりできる大人が少ない」との課題も挙がった。
 人材流出については「優秀な人材はどんどん島を出ていってしまうが、逆に、県外や海外から優秀な人材や有名人などを誘致することは可能だと思う。島にいると有名人に会う機会は県外に比べて少なくなるので、積極的にそういう人たちを呼び、子どもたちが影響を受けたり、有名人が来ることによって観光客が増えるなど、良い相乗効果が生まれると思う」など、現状の課題や具体的な提案がなされた。
 3回目の開催も既に計画されており、次回は来月中に開かれる予定。若者たちが宮古島の未来を考え、政治に声を届けるための動きは、今後も続いていくことが期待される。

関連記事一覧