中学最優秀に下地さん 「多様性の意味」で発表 地区童話お話・意見 西平さん(小学校低学年)、洲鎌さん(小学校高学年)
「第57回宮古地区童話・お話・意見発表大会」(宮古地区PTA連合会主催)が9日、下地農村環境改善センターで行われた。小中学生合わせて18人が表情豊かに発表した結果、小学校低学年の部は西平陸人さん(多良間小2年)、同高学年の部は洲鎌光希さん(下地小4年)、中学校の部は下地陽翔さん(城東中2年)がそれぞれ最優秀賞に輝いた。3人は12月22日に読谷文化センターで開催される県大会に出場する。
午前中は中学校の部が行われ、10人の生徒が発表した。最優秀賞に選ばれた下地さんは「多様性の意味」の題で発表した。
多様性とは国籍や年齢、性別、宗教や価値観などさまざまな特性を持つ人が共存することだという。興味を持つきっかけは竹内清文さんの講話を聞いたことで「自分らしく、自分とは違うと思う意見をしっかり聞くことが大切だと教えてくれた」と述べた。
その中で多様性の言葉に疑問が生じることがあり、友人らとの会話で多様性に潜む問題に気がついたという。それは自分勝手な行動でも何でも許されるような言葉になってしまうこと。「相手の違いを受け入れる」という意味ばかりにとらわれていると議論しても結論に至らなくなるなどと発表した。
下地さんは「緊張した。日頃から先生たちが一緒に練習してくれたので本番で力を発揮することができて良かった」と話した。県大会に向けては「さらにパワーアップして皆さんに伝わるように頑張りたい」と意気込みを見せた。
宮国敏弘審査委員長は「社会的な課題をそれぞれが瑞々しい感性で捉えて発表していることが素晴らしかった。家庭や学校、地域の中で題材を見出して自分なりにエビデンス(根拠など)を踏まえながら訴えていた」と評価した。
午後からは小学校の低学年の部が6人、高学年の部は2人が発表した。低学年の部最優秀賞の西平さんは「はなさかじいさん」、高学年の部最優秀賞の洲鎌さんは「岸壁からつながる世界」の題で発表した。