牛乳パックを引き渡した児童らと高良係長
=上野小学校・ピロティ
ごみ減量化事業に貢献 上野小 牛乳パックでリサイクル 紙ごみ削減へ児童の行動
上野小学校(砂川泰範校長)の5年生が、市ごみ減量化啓発事業の一環として、給食で使用された牛乳パックを集め、市環境保全課に引き渡した。市クリーンセンターへの職場見学をきっかけに、大量のごみが処分されている現状を目の当たりにし、ごみ減量に貢献しようという思いから始まったもの。31日、同校で引き渡し式が行われ、市環境衛生局の高良賢補佐兼係長へ引き渡した。
5年生の児童らは、4月から約80㌔の牛乳パックを集め始めた。より多くの牛乳パックを集めるため学校全体での協力を促し、パックの分解方法を解説したポスター作成なども作成。懲戒などで協力を呼び掛けた。
紙ごみは、1㌔あたり50円で計算され200㌔以上から1万円の報奨金交付の対象となる。そのため、集められた牛乳パックはクラブ活動など子どもたちのために活用される予定だ。
同学年の上総楓くんは「少しでも減らすために、自分たちにできることを考え、5年生のみんなで給食の牛乳パックを集めてリサイクルに回すことにした」と話し、牛乳パックには2種類あるといい「ストローがついている牛乳パックは堅くて分解するのが大変だった」と話した。
児童から引き渡しを受けた同課の高良賢補佐兼係長は、「市ではごみの減量、再利用、資源化を推進している。宮古島で燃えるごみとして集められるものの50%が紙ごみ。こういう活動を積極的に行ってくれてうれしく思う」と述べ、児童らの活動に敬意を表した。
また市民に向けて、「紙ごみなど資源ごみは燃やすのではなく、再利用してほしい」と呼びかけている。
同校のこの取り組みは、ごみ減量とリサイクルの重要性を学ぶ貴重な機会として、今後も続けられるという。