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日本型ライドシェアの運行開始に向けて利用を呼び掛ける(左から)髙良さん、鈴木さん =平良久貝

ライドシェア25日スタート「まるちく」が運行 アプリ配車のみ クルーズ船の寄港時にも

 日本型ライドシェアの運行が宮古島でも25日からスタートする。運行するのはタクシー会社のまるちく(下地隆之社長)で、ライドシェア対応車3台と2人のドライバーで実施。全国的に金、土曜日の夜間運行が基本だが、宮古島ではクルーズ船の寄港時にも運行が認められた。特徴はアプリ配車のみで客はスマートフォンなどでアプリをダウンロードすることで利用できる。同社は「今までよりタクシーが利用しやすくなる。タクシーの仕事をしたいが2種免許を持っていない方でもドライバーをする人が増えてほしい」と期待を寄せた。
 23日に会見を開いたまるちく取締役の髙良塁さん、配車アプリサービスを提供するDiDiの鈴木邦彦さんが同社で会見し同ライドシェアの運行開始日を発表した。鈴木さんはDiDiモビリティジャパン営業本部アカウントマネジメント部マネージャーを務める。
 髙良さんによると「ライドシェア運行は金曜日と土曜日の夜が基本となっているが、宮古島は市の国への要請でクルーズ船の入港後1時間、出港前1時間も運行することが認められた」と説明し、「ライドシェアの特徴はアプリ配車のみでアプリ内決済。車両内での現金受け渡しもない」と強調した。同社は運行に向けてドライバーを募集。開始時は2人のドライバーで対応する。
 髙良さんは「宮古島ではドライバー不足などでタクシーがなかなかつかまらないという声があったが、コロナ収束後、ドライバーやタクシー台数も増え、つかまりやすくはなっている」と話した。 
 鈴木さんは「タクシーの需要は夕方と未明(午前0~3時)に跳ね上がる。その時間帯に働くことができる日本型ライドシェアが、需給バランスの凹凸(おうとつ)をカバーできる可能性がある」と期待した。
 DiDiのサービスは全国15都道府県で提供しており、県内では2019年8月から開始。5年ほどで県内利用客は50万ダウンロードを超え、人口比では3人に1人。県内事業者は8割ほどが加盟し、市ではまるちくなど14社も加盟。「利用することでタクシーがつかまりやすい」との評価を得ているという。
 8月31日から同アプリに新たに日本型ライドシェアを呼ぶ機能を追加した。「一般タクシー」「ライドシェア(タクシー・自家用車)」を選択でき、どちらでもいいをタップすることもできる。
 目的地までの事前確定運賃など利用者にとって便利だが、ドライバーにとっても受ける際に「どこで迎えるか」「どこに連れていくのか」が事前に分かり、タブレット上で案内することで不安なく運転に集中できるとのメリットもある。

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