市民総合文化祭が開幕 「一般の部」作品を披露 美術、写真、書道など展示
第19回宮古島市民総合文化祭「一般の部展示」(市・市教育委員会・市文化協会主催)が11日、未来創造センター多目的ホールなどで始まった。13日まで。「創造する市民の文化」がテーマ。「繋げよう!島の力」をサブテーマに美術、写真、盆栽、書道、織物、文芸などの作品が展示されている。会場には初日から市民らが訪れ、各部会員らの作品を鑑賞する姿が見られた。オープニングセレモニーでは座喜味一幸市長、大城裕子教育長、饒平名和枝会長、平良敏夫市議会議長がテープカットを行った。「児童生徒の部展示部門」は19、20の両日に開催される。
オープニングセレモニーでは、座喜味市長が「市民総合文化祭は宮古の特色ある歴史と風土の中で市民一人ひとりが知性と感性を磨きながら工夫を凝らし、創造した作品やパフォーマンスを発表する祭典である。今年度も多種多彩なジャンルの展示となっており、加えて多くの催し物も予定している。市民の皆さんが各会場に足を運び楽しんでほしい」とあいさつした。
大城教育長は「文化祭への参加は生活の中で文化・芸術に触れ合い親しむことの大切さを改めて感じる機会となる。文化活動を通じて子どもたちは多くを学び、大人は子どもたちの純粋な感性から刺激を受けることができて新たな発見が生活を心豊かなものにする」と述べた。
饒平名会長は「宮古のアイデンティティが息づく島の文化を未来につなげることを目指し、各分野で独自性を発揮した取り組みを行う。今回は参加・体験型の企画が多いのも特徴であり、芋餅・あふづくり(生活文化部会)、俳句・短歌のワークショップ(文芸部会)、書道パフォーマンス(書道部会)などが披露される」と述べ来場を呼び掛けた。
来賓の平良議長は「市民総合文化祭は市民の文化に対する関心を高め、豊かな心を育む観点からも意義深い。この機会に作品を通して文化への創造意欲を高めるとともに宮古島の文化継承につながることを願っている」と述べた。
多目的ホールでは美術部会が油絵や造形など立体の作品などを展示。写真部会は、コンクールの一般の部で市長賞に選ばれた前田真由美さんが子馬を撮った「ようこそ、この世界へ」など会員や市民の作品が披露されている。
盆栽部会は会員らが丹精込めて手入れした作品やミニ盆栽を展示。織物部会では宮古上布の展示、その工程が分かるパネルを展示しており、手括りやブー績みの体験もできる。
園芸部会は観葉植物や亜熱帯特有の花木などを展示。書道部会の書道パフォーマンスでは会員や公募した各個人が四方の紙に好きな文言、書体で書き上げる。文芸部会では短歌、俳句、川柳、エッセイ、詩の5部門で「島の視る」をテーマに公募した作品を展示している。