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市慢性腎臓病対策推進部会が行われた =3日夕、市保健センター

慢性腎疾患対策に本腰 「みゃ~くCKDプロジェクト」始動 市慢性腎臓病対策推進部会 委嘱状交付、方針確認

 市健康増進課ヘルスサポート係は3日夕、市保健センターで宮古島市慢性腎臓病対策推進部会の委員への委嘱状交付式と「みゃ~くCKDプロジェクト」の方針および計画の確認を行った。狩俣博幸市民生活部長が委員に委嘱状を交付。部会長にはHirara生活習慣病クリニックの腎臓専門医、木場藤太医師が就任した。狩俣部長は「『健康宮古島21』の策定に続き、慢性腎臓病対策推進部会を設置し、宮古島市における新規透析導入患者の抑制とCKDの発症および重症化予防に取り組む」と述べた。
 慢性腎臓病(CKD=chronic kidney diseaseの頭文字)は、尿や血液、腹部超音波やCTなど病院や健康診断で行う検査で腎臓の機能に異常が見られ、その状態が3カ月以上続いている場合に診断され、慢性に経過するすべての腎臓病を指す。
 このプロジェクトは、CKDの市民への周知・啓発、医療・行政・地域の連携強化を目的として実施する。
 狩俣部長は「市の透析患者人数は5年前に比べ10人増加、新規透析患者人数は約2倍増加しており、今回の部会で活発な意見交換を期待している」と述べ、市民の健康増進に向けた強い意志を示した。
 今回は3歳児検診からのCKD予防対象者、学校検尿、妊婦健診、基本検診などからCKD予防対象者を特定し、人工透析者の推移や介護保険利用中の透析患者の状況把握になどを共有した。また、かかりつけ医フロー案についても議論した。
 市におけるCKDの治療・予防には、医療・行政・地域の関係団体が連携することが重要とされ、▽CKD病診連携システムの構築▽かかりつけ医によるCKD診療の強化▽CKDの早期発見▽啓蒙・啓発活動―が計画されている。
 同プロジェクト委員は市内病院から腎臓内科医、透析医、院長らのほかかかりつけ医ら14人。任期は2025年3月31日まで。
 委嘱状が交付された委員は次の皆さん。
 部会長=木場藤太(Hirara生活習慣病クリニック)腎臓専門医▽委員=池村眞(池村内科医院)透析医▽石澤熙(県立宮古病院)腎臓内科医▽板倉進(宮古島リハビリ温泉病院)同院長、透析医▽兼城隆雄(宮古島徳洲会病院)同院長▽川満博昭(県立宮古病院)同院長▽岸本邦弘(きしもと内科医院)宮古地区医師会副会長▽下地美幸(宮古島徳洲会病院)透析医▽下地睦夫(宮古地区薬剤師会)同会長▽竹井太(うむやすみゃあす・ん診療所)宮古地区医師会長▽中村献(中村胃腸科内科医院)かかりつけ医▽松村健三(砂川内科医院)かかりつけ医▽宮内孝治(砂川内科医院)透析医▽山川宗貞(宮古保健所)所長

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