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宮古地区出発式のあと交通安全啓発の車両パレードが行われた =市役所

飲酒運転根絶へ決意新た 秋の交通安全運動宮古地区出発式 交通事故防止なども重点 車両パレードで啓発

 2024年秋の全国交通安全運動宮古地区出発式(宮古島市交通安全推進協議会主催)が13日、市役所2階大ホールで行われた。市や県、警察、交通安全協会など関係者が参加し、夕暮れ時以降の早めのライト点灯、安全な横断方法の実践による歩行者の交通事故防止などに取り組むことを確認した。交通事故犠牲者に対する黙とうもささげ、飲酒運転根絶や交通事故防止へ決意を新たにした。式の終了後には車両パレードで市民らに交通安全の啓発を図った。同運動は21日から30日まで。
 同運動は「車だけ? 交通ルールは 皆のもの」をスローガンに▽反射材用品などの着用推進、安全な横断方法の実践などによる歩行者の交通事故防止▽夕暮れ時以降の早めのライトの点灯、ハイビームの活用促進と飲酒運転の根絶―などを重点項目に実施される。
 主催者あいさつした同協議会長を務める座喜味一幸市長は「日の入り時間が急激に早まる秋口以降は、夕暮れ時や夜間に重大交通事故が起こりやすいと言われている。歩行者は夕暮れ時に明るい色の服装や反射材の着用、ライトの携帯など運転手から見えやすい工夫をお願いしたい。自動車を運転するドライバーには交通ルールの順守や前照灯の早めの点灯を心がけ、『思いやり・ゆずり合い』の気持を持って運転してほしい」と呼び掛けた。
 宮古島警察署の新垣健一郎署長は「管内の交通事故発生状況は9月5日現在で人身事故が65件発生しており、前年同期と比較して7件増加。人身の被害を伴わない物件事故は291件と大幅に増加している。飲酒運転に伴う人身事故も3件発生しており、依然として飲酒運転の重大性に対する意識の低いドライバーが多く存在するというのが懸念される」と述べ、期間中、飲酒運転などの検挙活動を強化していく姿勢を見せた。
 このあと同協会の下地隆之会長が「安全で快適な交通社会を確立することは、すべて住民の願い。高齢者の増加に伴い交通事故も増加傾向にある。観光客も増加し、飲酒の機会も多く飲酒運転が懸念される。一人ひとりが命の尊さと交通事故の悲惨さを深く心に刻み、運動の出発式を契機に歩行者の交通事故防止、飲酒運転の根絶、交通ルール遵守の徹底などとする交通安全宣言を読み上げた。
 アトラクションでは、放課後クラブちびっこらんどの子どもたちがパーランクーによる豊年の歌、クイチャーを披露した。

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