70歳以上の長寿祝う 城辺、上野、下地で盛大に 市主催の敬老会はじまる
2024年度の宮古島市主催の敬老会が12日に始まった。この日は城辺、上野、下地の各公民館で座喜味一幸市長や大城裕子教育長をはじめ多くの関係者が参加し、余興や園児らのゆうぎなどで長寿を祝い、さらなる健康を祈念した。きょう13日午後2時からはマティダ市民劇場で平良地区、敬老の日にあたる16日は伊良部公民館で佐良浜学区(午前10時)、伊良部学区(午後2時)の敬老会が開催される。新敬老者868人を含む70歳以上の対象者は計1万1千500人となっている。
◆城辺地区
城辺地区敬老会は城辺公民館で行われた。同地区の70歳以上の敬老者は1688人でそのうち102人が新敬老者の仲間入りを果たした。会場には約200人超えの敬老者が参加し、市や自治会、地域づくり協議会など関係者から長寿の祝福を受けた。
開会のあいさつは大城裕子教育長が務め、嘉数登副市長は式辞で「経験豊富で叡智(えいち)に満ちあふれた笑顔を拝見でき大変うれしく思う。高齢者の皆さまが、住み慣れたこの地域でいつまでも元気で暮らしていただけるよう市、職が一丸となって取り組んでいく。きょうのこの日を楽しんでもらいたい」と述べた。
来賓祝辞であいさつした市議会の平良敏夫議長は「私も71歳になり皆さまと一緒の敬老会の会員。この年齢になると、いろんなことがありますが悲しいことや苦しいことがあってもなんてことないと笑って受け止めるということが大事だと思っている」との言葉を寄せた。そのほか下地康教、新里匠両県議も祝辞を述べた。
城辺地区地域づくり協議会の宮國恵良会長は「皆さまの顔見ると非常に若々しく、肌つや素晴らしく、さすが城辺の大先輩だ。私も先輩たちのご指導を受けながらこの地域をますます盛り上げていければ」と激励した。
舞台では砂川小6年生の砂川呼春さんの作文発表、西城・福里保育所といけむらこども園の園児らの踊りや民謡ショーで敬老者を楽しませた。
◆上野地区
上野地区は上野公民館で行われた。ことしの同地区の敬老者は723人で、新敬老者は44人だった。会には地域の敬老者やその家族ら、嘉数登副市長、大城裕子教育長ほか多くの来賓が駆け付け、敬老者を祝福した。
ステージでは上野婦人会による日舞「大器晩成」、上野こども園ぞう組の5歳児30人によるおゆうぎ「お祭り忍者」、吉竹流藤高教室による日舞「てのひら」などが披露され、敬老者からは大きな拍手が送られた。
ことし70歳を迎えた新敬老者全員の名前も紹介され、新敬老者代表あいさつは垣花徳亮さんが務めた。
来賓には平良敏夫市議会議長、下地康教、新里匠の両県会議員が出席。
下地氏は「心持ちを正し、この人生100年時代を明るく元気に生きていきましょう」、新里氏は「博愛の心でこれからの人生もより豊かに過ごしてください」と祝辞を述べた。
◆下地地区
下地地区敬老会は下地農村環境改善センターで行われた。同地区で満70歳を迎える49人を嘉数登副市長ら多数の来賓が祝福したほか、新敬老者を代表して仲里健一さんがあいさつ。子どもたちを始め大勢の地域住民がさまざまな余興を披露し祝宴を盛り上げた。
嘉数副市長は下地地区について、「東洋一美しいとの声も高い前浜があり、トライアスロンなど各種スポーツイベントが開催されている」と説明。「観光と第一次産業の盛んな地域がこのように発展してこられたのは、みなさまの長年の努力と尽力のたまもの」と座喜味一幸市長からのメッセージを代読し、敬老者をたたえた。
宮古島市選出の下地康教、新里匠両県議のほか、下地地区ゆかりの市議や地域づくり協議会会長などさまざまな関係者も敬老者を祝福。地域の園児や婦人会、与那覇ヨンシー保存会などが、趣向を凝らした余興で敬老会に華を添えた。