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留学・研修を報告した(左から)守屋さん、長濱さん、小禄さん、漢那さん、高江洲さん =10日、宮古高校

生徒が留学・研修報告 宮古高校 海外への挑戦で自信 伊、ハワイ、カンボジアで 経験、教訓など深い学び

 宮古高校(松原芳和校長)は10日、イタリアやカンボジア、ハワイでの留学・研修を行った生徒らの報告会を開催した。イタリアに留学した守屋瑠那さん(2年)、カンボジア研修した長濱琉輝さん(3年)、ハワイ研修の小禄愛依さん(2年)、漢那桜子さん(2年)、高江洲結姫さん(1年)の5人が印象に残ったことや学んだことなどを報告した。松原校長は生徒らの海外での研修をねぎらい、これからの学校生活や将来に期待した。
 守屋さんは、イタリアに昨年9月~今年6月の10カ月間留学。「固定概念に捉われないことの大切さを学んだ。日本人にとって大事なものが海外でも同じように当たり前とか大事にされているとは限らない。当たり前が同じと思っているとトラブルが起こってしまう」と話した。
 最初は言葉、コミュニケーションで苦労したというが、最後の言語もある程度習得した頃は「行って良かったと思った」と振り返った。「挑戦することで、たくさんの人と出会い貴重な経験をさせてもらった」とも話した。卒業後は大学進学を考えており、「言語や文化などを勉強し、日本人と外国人をつなぐ架け橋になりたい」と意欲を見せた。
 長濱さんは8月に2週間、カンボジア研修に参加した。首都プノンペンのナイトマーケット、衛生環境施設を訪問したことやホームスティの生活などを話した。印象に残っていることは「公立小学校の授業が午前と午後の2部制で、子どもたちは学びたいのに学ぶ時間が少ない」と振り返った。
 食生活の環境にはとまどいもあったが、その土地の文化などを受け取めて帰る際には慣れたとも話した。将来は社会科の教師になりたいという長濱さん、「目で見て、肌で感じたことや実際に体験したことを伝えていきたい」と語った。
 小禄さん、漢那さん、高江洲さんは8月11日~23日までハワイのオアフ島とマウイ島で研修した。
 小禄さんは博物館や高校の授業、ホームスティ先ではホストファミリーと水族館やビーチに行ったことで充実した生活を送ったと振り返った。訪れた高校では「学校や授業の雰囲気に実際に肌で触れたことが良かった」と話した。
 漢那さんは、日本人の移民ではハワイの人たちの深い優しさを感じたという。「マウイ島ではホームレスの人たちの存在も知った。宮古ではホームレスを感じるのはあまりないので本当にいるんだということを感じた」と話した。
 将来は国際政治か貧困問題に取り組んでいきたいという漢那さん、「世界を旅して助けたいと思っていたので、(ホームレスを)目の当たりにして世界は広いことを感じた」とも語った。
 高江洲さんは「人見知りで英語にも自信がなかったので友だちはできるか不安だったが、優しい人がたくさんいた。英語も教えてくれて日本語も使って会話してくれた。優しかったので楽しかった」と話した。
 松原校長は「皆さんのチャレンジは素晴らしい。10代で海外に行き、ホームスティや地域の方々と交流ができる機会が持てた貴重な体験ができて良かった。この経験を友達、みんなにも共有し、(海外留学・研修に)尻込みしている人がいたら背中を押してあげることが大事。貴重な経験を生かし、高校生活や将来希望する所に行けるように頑張ってほしい」と激励した。

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