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長榮大学の2024クロスボーダーサマーキャンプ開幕式が行われた =市未来創造センター内研修棟

長榮大と日本姉妹校生が国際交流 宮古島が文化体験の舞台に 夏キャンプの開幕式 異文化理解深める10日間

 市企画政策部企画調整課(前原敦課長)が主催する「2024クロスボーダーサマーキャンプ」の開幕式が22日、市未来創造センターで行われた。前日21日に宮古島に到着した台湾の長榮大学の生徒たちのために開催され、日本の姉妹校4校から14人、同大学から14人の計28人が参加する国際交流の場として同日から30日までの10日間、宮古島の独自の文化や自然を体験することで、国際的な理解を深め、貴重な学びを得る機会となる。
 同キャンプは、異なる文化背景を持つ学生たちが集まり、シュノーケリングやクイチャー体験などのフィールドバックを通じて、相互理解を深めることを目的としている。また、宮古島市の小・中学校との交流も予定されており、地域コミュニティとの結びつきも強化される見込みだ。
 前原課長は「宮古島が若い皆さまの国際交流の場となっていることを大変うれしく思う。実のあるものになってほしい」と歓迎し、「宮古島の独自の文化や自然豊富な環境をぜひ体験してみてほしい」と述べた。
 共愛学園前橋国際大学(群馬県)の後藤さゆり副学長は同大学のモットーは「地域の未来は私たちがつくる」であり、「地域課題を解決できる人材を育てることをしている大学」と紹介。キャンプを通じて、学生たちが地域課題解決能力を高め、海洋に囲まれた島の文化を学ぶことの重要性を強調した。
 大月市立大月短期大学(山梨県)の松岡昌和副教授は「独自の文化と歴史を持つこの宮古島で異文化交流の場を持てることはとても素晴らしい。参加者にとって実り多いものになるように」と期待を込めた。
 10回以上来島しているという長榮大学の邱靖雅学部長(リベラルアーツ教育学部・華語教育センター)は「去年より盛大なサマーキャンプで長榮大学の学生14人だけでなく、日本の姉妹校から14人と計28人の学生の参加。たくさん友達をつくり、違う文化体験を得た上で自分の視野が広がる経験を積んでいけるよう祈っている」とあいさつした。
 長榮大学の学生からは「海が好きなので、夕日や日の出など見るのを楽しみ」、鎮西学院大学(長崎県)の伊藤沙夜香さん(3年)は「中国語で話をしたい。自分の知らないことをたくさん学びたい」との声もあり、参加者一人ひとりがそれぞれの目的と期待を持ってキャンプに臨む。

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