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特殊詐欺への相談を呼び掛ける宮古島署

SNS投資詐欺で約1100万円被害 警察名乗り詐欺、増加中 被害急増に注意喚起 「振り込む前に相談を」

 宮古島署は16日、 市内に住む50代の男性が県外の警察官や検察官を装った電話で、 現金計160万円の被害に加え、 7月には60代女性がSNS (交流サイト) を利用した投資型詐欺で指定口座に現金1千100万円を振り込み、 だまし取られる被害に遭ったことを発表した。 特殊詐欺事件は今年に入って同署管内では6例目。 「振り込む前に友人、 知人、 警察に必ず相談し、 正規の取引なのか冷静な判断を」 と注意喚起している。 両事件とも犯人は逮捕されていない。
 同署によると特殊詐欺 (オレオレ詐欺) の被害に遭った自営業の男性は10日午後から13日午前の間に県外の警察官を騙 (かた) った電話を受け、 「あなた名義の口座が別事件の資金洗浄に使われている」 などと言われ、 無料通信アプリを使用し男性に対する 「逮捕状」 「凍結捜査差押許可状」 と記された書類を示され、 口座情報が聞きだされたという。
 その上で検事を名乗る男から 「あなたの潔白を晴らすため資金調査で銀行の通信記録を確認する必要がある。 犯罪に関わっていないことが証明できれば、 振り込んだお金は戻ってくる」 などとうその電話で男性は160万円を指定口座に振り込んだとのこと。
 また、 市内在住の60代アルバイト女性は7月3~23日の間にSNSで知り合った被疑者に原油先物取引に関するうその投資話を持ちかけられ利益が得られるものと信じ、 8回にわたり指定口座に現金約1千100万円を振り込み、 だまし取られたという。
 これらを受け同署ではいろいろな手口がある特殊詐欺について、 「警察が電話などで逮捕状を見せたり、 金銭を要求することは絶対にないので詐欺を疑ってほしい」 「SNSを通じた知り合いからお金や投資話が出たら詐欺を疑い、 現金を振り込む前に正しい取引なのか冷静な判断で再度確認し、 必ず家族など周りの人や警察に相談してほしい」 と話している。
 県警によると最近は警察官を騙る人物が捜査協力などを名目にして金銭を要求する詐欺被害が急増しているほか、 未払い金名目の被害も目立つという。

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