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開始前に説明を聞く参加者ら =市立図書館・ブラウジングコーナー

閉館後に10代向け謎解きゲーム 市立図書館 活用術も同時に「変な図書館」 「ホラー」×「リアル謎解き」×「図書館」

 市立図書館は10日、未来創造センター閉館後の全館を使って中高生向けの謎解きゲーム「変な図書館」を開催した。同所では大人向けの講演といった催しは行われるものの、子どもたちを対象にした企画はこれまでなかったとのことで職員らが企画した。参加した中高生56人は15チームに分かれ、職員らが考案したオリジナルストーリーに沿って、制限時間1時間内で館内に隠されたお札を探し、怪奇現象を起こす亡霊を成仏させるための謎解きに挑んだ。
 このイベントはYA世代と呼ばれる10代に対し図書館への理解を深め、利用を促す目的で実施された。担当職員によると2カ月ほど準備し、募集開始後すぐさま定員に達し、キャンセル待ちが出るほどの人気ぶりだったという。
 また、中高生の間では、ホラーやサスペンスの小説、映画、ドラマが近年人気を集めているとのことで、その傾向を反映し夏休みを利用し、「ホラー」「リアル謎解き」「図書館」でイベントを企画。若い世代の職員がポスターを製作し、推理物小説などに造詣が深い職員がストーリーを考案し職員一丸となって進められたとのこと
 参加した北中学校3年の下里涼華さんと川満珊楽さんは、「映画『変な家』を観て面白かったので参加した。ぜひ、謎解きの正解を出したい」と意気込みを語った。
 イベントでは、図書館のレファレンスサービスやWEBOPAC検索システムを活用し、ヒントを得る仕組みが取り入れられた。これにより、参加者は図書館の一般的な活用方法を自然に学ぶことにつながった。
 また、スマートフォンを使った検索や写真撮影、インスタグラムへの投稿も許可され、デジタルツールとの連携も図られた。時間制限は1時間で、成功したチームには成功カード、間に合わなかったチームにも失敗カードがそれぞれ用意されており、上位3チームには景品が贈られた。
 職員は「今までに幼児小学生向けや一般向けにさまざまなイベントを開催してきたが、中高生向けはこれが初めて。図書館の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい」とコメント。今後も同様のイベントを企画していくという。

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