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救命処置の心肺蘇生を学ぶ子どもたち =宮古青少年の家

子どもらの挑戦始まる 救命処置の基礎学ぶ 大野山林にきたえる 参加者ら「体験が楽しみ」

 宮古青少年の家(島尻政俊所長)の主催事業「第44回大野山林にきたえる少年の集い」が6日始まった。市内の小学校から12人が参加し、シーカヤックなど海浜活動や野外炊飯などに取り組む。初日は入所式のあと市消防本部の応急手当指導員らが応急手当と救命処置について教え、子どもたちは一次救命処置では心肺蘇生やAEDの使い方などに取り組んだ。きょう2日目は高野海岸でシーカヤックの練習、大野山林でオフロードサイクリングなどを行う。
 この事業は親元を離れ集団生活を通して、非日常体験・自然の厳しさに直面することで心の開放・自己成長させ、心の宝物をつくることが目的。毎年、参加した子どもたちは海浜活動などの体験で大きく成長している。
 入所式で島尻所長が「きょうから4日間、職員がサポートするので楽しく体験活動しよう」などとあいさつ。友利政幸専門職員は楽しい体験活動にするべく準備してきたことなどを説明し、安全な体験活動に向けた注意も呼び掛けた。
 このあと子どもたちは自己紹介し「いろんな体験を楽しみ、みんなと仲良くやりたい」「初めての体験なので協力し合いながら楽しみたい」などと話した。
 最初の活動「救命入門コース」では、応急手当指導員らが応急手当の基礎知識を説明。「いつ、どこで突然のけがや病気に襲われるか分からない。そんなときに家庭や職場でできる手当のことを応急手当と言う」と話した。
 応急手当のうち心臓や呼吸が止まってしまった場合への対応を特に「救命処置(一次救命措置)」と説明し、傷病者の命を救い社会復帰に導くために必要となる行動と一連のつながりを「救命の連鎖」と述べた。
 突然倒れた人や反応のない人を見たら心停止を疑い、勇気を出して大声で応援を呼び119番通報やAEDの手配を依頼して心肺蘇生を行うことを呼び掛けた。耳を傾けた子どもたちは実際に心肺蘇生を行って「もしもの時」に備えて学んだ。
 この日は高野海岸でシーカヤックの練習も行われた。7日は大野山林のオフロードサイクリングや竜の家探検、野外炊飯ではカレーライス作りを行う。8日は与那覇湾巡りのシーカヤックに挑戦する。

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