西里大通り下水道工事が竣工 悪臭解消へ協力に感謝 今後検査実施で共有化へ
市下水道課は昨年12月から行われている西里大通り(県道78号線)での公共下水道枝線工事が26日に終了したと発表した。1工区は24日に終えており、2工区(通りの入り口旧福嶺医院付近からファミリーマート付近まで)は同日、道路上の矢印を塗り終わり竣工となった。今後、検査が行われたのち、利用を呼び掛け共用開始となる。検査日は現在調整中という。
同課担当者によれば西里大通りの公共下水道整備事業は宮古島市(座喜味一幸市長)が発注し、昨年10月12日に準備し同年12月22日から本格的に開始した。工期にかかった期間は約260日間とのこと。
同事業は1工区(根間地区=ファミリーマートから琉球銀行へ向かう宮古屋交差点付近まで)と2工区(下屋地区)を合わせた全長462㍍の区画で道路を幅2㍍前後、深さ3~4㍍掘削して下水道管を埋設するもの。
期間日数が大幅に変更されたことについて同課の担当によると、採掘の際にショベルでは不可能なほど堅い岩が想定以上に多く、同作業に時間を要したとのこと。当初の工期は3月31日だったが、工事作業中の問題に対処するため5月31日まで工期を延長し、毎週土曜日および日曜日の特定する時間帯に一部区間の通行止めも行った。
西里大通りはこれまで、周辺店舗などから出る生活排水が側溝に流れ込むことで悪臭問題が発生しており、以前から早急な対処を求められていた。
同工事は通り入り口付近から道路中央に下水管を施し、それを通して周辺の生活排水を引き込み市場通りの本管につなげ流し込むことで悪臭の解消を図る。
担当者は「硬い岩がとても多く度重なる工期延長で不便をおかけしたが、工事関係者のおかげで工事は終了することができ感謝したい」と述べ、「検査後に接続工事への共用開始を呼び掛けるのでもうしばらくお待ちください」とコメントした。
市では次年度より下水道管施設へ接続工事にかかる費用の補助を行う。同補助金は合併処理浄化槽を設置している建物については工事が5万円を上限に5万円未満の場合は工事にかかった金額を、単独処理浄化槽またはくみ取り式便所を設置している建物については工事費が10万円を上限に10万円未満の場合は工事にかかった金額が補助される制度となっている。