各陣営勝利へ打ち上げ 県議選

 県議選宮古島市区は運動最終日の15日夕、革新系現職の國仲昌二さん=立憲民主党公認、社民・共産・社大推薦=、保守系現職で2期目を目指す下地康教さん=自民党県連公認、公明推薦=、新人で前市議の新里匠さん=公明推薦=の3陣営が、市街地で打ち上げ式を行った。それぞれ選対本部および後援会役員、支持者が集まり、候補者の最後の熱い訴えに拍手や声援を送るとともに、互いの団結を誓い合いながら勝利を固く約束し、当選に向けて気勢を挙げ、9日間にわたる激しい戦いを締めくくった。

■國仲昌二陣営 「基地の島反対」へ支持
 國仲昌二陣営の打ち上げ式は、午後6時から選対事務所で行われた。会場にはオレンジ色のはちまきを巻いた支持者らが大勢駆けつけ、國仲候補を県議会に送ろうと気勢を上げた。各地を回った國仲候補は疲れも見せず、最後の支持を訴えた。
 岸本邦弘選挙対策本部長は「國仲氏は県議会で4年間、辺野古基地にNOと言ってきた。米軍と一体となった自衛隊は異常なほど前のめりである。宮古、八重山、沖縄を2度と戦場の悲惨な目に遭わせてはならない」と強調、「私たちの声を大にして訴えてくれる代表が必要。その一人として國仲氏を2期目も当選させていただきたい。基地の島に反対する國仲氏を圧倒的な強さで当選させよう」と呼び掛けた。
 ワンチームみゃーくの下地盛雄共同代表は「宮古から革新の1議席を落としてはいけない」と述べ、最後までの支持を訴えた。与党市議団の長崎富夫会長は市議団結束で國仲氏を支えていることを強調し、「投票箱の蓋が閉まるまで頑張りたい」と述べた。
 座喜味一幸市長からのメッセージ紹介もあり、「参集された皆さんの選挙運動で國仲氏を支持する声、応援する気運は確実に広がっている。最後まで気を緩めることなく当選確実なものにしていこう」と呼び掛けた。
 玉城デニー知事からのメッセージは「國仲氏に最大の力を結集し、県議に押し上げていこう」と再選への連帯を呼び掛けた。
 最後は國仲候補の当選へ向けて「ガンバロウ三唱」で気勢を上げた。

國仲候補の当選へ向けて「ガンバロウ三唱」で気勢を上げる支持者ら=平良西里の選対事務所

■下地康教陣営 再び県議会で市村民の声を
 下地康教陣営の打ち上げ式は午後6時半から平良西里のTSUTAYA沖縄宮古島店前交差点で行われた。大勢の支持者らと共に9日間の選挙戦をねぎらい、2期目当選へ向けてさらなる団結を誓った。
 連帯のあいさつで宮古島市議団有志の会の下地信広共同代表は「下地候補は離島のハンディーを克服し、住み良い宮古島をつくっていくんだという姿勢が表れている。市、村民の声を県政に届け、その結果が宮古空港の駐車場問題解消のための30分間の無料実現や、また下地島空港の活性化、周辺の残地利用など確実にわれわれの声を県に届けている。下地候補は一人ひとりの声を引き上げ県政に届け、住み良い宮古島をつくるために一生懸命頑張っている」と力を込めた。
 宮古島市議会の平良敏夫議長は「今、政治家に求められるのは「清潔」「真面目」な政治家だ。私たち保守系の議員は下地候補の真面目で清潔な人柄を信じて応援し、宮古島の将来を託すことにした」と述べた。
 根路銘康文選対本部長はこれまでの市議団や青年部との活動をねぎらうと共に振り返り、「あす大きなうねりを持って投票日に臨む。4年間の実績を生かし、地元市議らと密接に連携をし、県政、県議会、国のパイプを使っていろんな制度を活用するだけでなく、『ないものをつくる』そういう思いを持つのが下地候補だ。その言葉をぜひ信じて一票を投じていただきたい」と訴え、最後は「がんばろう三唱」で勝利へ向け気勢を上げた。

下地候補を県議会へ送り出そうと「がんばろう」を三唱する支持者たち=平良西里、TSUTAYA沖縄宮古島店前交差点

■新里匠陣営 新時代の代表を県政へ
 新里匠陣営の打ち上げ式は午後6時から平良西里のドン・キホーテ前交差点で行われた。青い陣営カラーのハチマキを巻き、のぼりを手にした大勢の支持者が駆け付け、新里候補を県議会に送り出し県政で活躍するために気勢を上げた。
 山里雅彦選挙対策本部長は「宮古島の未来のための大事な選挙だ。後援会には個人、企業、団体などさまざまなご支援を頂いている。またこの選挙は若い力、若者のエネルギーが活動を展開した。この青年部の発想力は新里匠が新時代の代表として県政に行き、宮古島を住み良い豊かな島していく目標があるからだ。われわれの勝利は市民の勝利となる」と若い支持者をねぎらうと共にその団結力を強調した。
 また、宮古島市議会議員の前里光健氏、仲間誉人氏、砂川和也氏が新里候補への期待と宮古島の明るい未来への思いを熱く語った。砂川浩平青年部長と若者代表として神里真生氏、照屋秀貴氏らもマイクを握り力強く訴えた。
 さらに新里候補の妹・西本れおなさんは自身の子と手をつなぎ登壇。心臓に疾患があったため宮古島で出産ができず仮死状態で生まれた自身の子ども、そして宮古島の医療体制について、「安心して子どもを産める島、安心して子育てができる島にするには兄の力が必要です」と涙を流しながら切実に訴えた。
 最後は青年部の音頭で選挙戦の勝利に向けて「がんばろう三唱」をし支持者らと共に気勢を上げた。

選挙戦の勝利に向けて「がんばろう」と気勢を上げる新里陣営=平良西里、ドン・キホーテ宮古島店前交差点

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