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大作戦前の出発式で一致団結した =市役所前

島が確実にきれいになった日 ごみゼロ大作戦へ出発式 昨年上回る1158人の事前登録

 県内で一斉に清掃活動が行われた30日、宮古島市全域では一斉にごみ拾いを行う「2024年度島内ごみゼロ大作戦」を実施した。市(座喜味一幸市長)は全庁体制で同作戦に協力。市役所前で出発式を行い、職員らが市内各地で清掃活動に取り組んだ。同作戦は宮古の海をキレイにし隊(井上美香隊長)が企画したもので、官公庁や学校だけでなく多くの市民がボランティアで参加した。事前登録した市民は1158人で昨年の600人を大きく上回った。
 出発式には嘉数登副市長、下地睦子市環境衛生局長ほか市各位の職員や宮古島警察署員が出席。島内一斉美化活動大作戦へ向け、一致団結した。
 9年前から海岸清掃に取り組んでいる井上隊長は「海のごみは海外からの漂着物がほとんどだが島のごみはぽい捨てや不法投棄は島の人が捨てたもの」と指摘し、「宮古の海は世界に誇れる美しい海。この海を10年後、20年後、千年先とつなげられるように私たちの手で私たちの住んでいる島をきれいしましょう」と呼びかけた。
 この日、午前6時から10人の隊員と下里ヤマガマを2時間清掃してきたという井上隊長はペットボトルや缶だけでなく炊飯器もあったと報告した。
 嘉数副市長は「井上さんをはじめ、美しい宮古を守るという市民の熱い思いが広がっている。行政も全庁体制で業務に支障出ないように積極的に活動しましょう」と述べ、朝から蒸し暑く体調に留意してほしいと職員らを気づかう様子も見られた。
 下地局長はごみの正しい分別と回収の重要性を強調し、SNSを通じて楽しく清掃活動の様子を共有することで、より多くの市民が不法投棄やぽい捨てを止める動きに参加することを期待し作業方法と注意事項を説明した。
 職員らは市役所周辺、市内各地で清掃活動を実施した。市民らも自分のできるタイミングで通勤、通学中、勤務中、放課後、仕事後など一人ひとりができる時間帯で身近な場所のごみを拾った。
 この取り組みは、市民一人ひとりの小さな行動が集まり、美しい自然環境を未来につなげる大きな力に変わっていくことを示した一日となった。

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