宮古地区15歳未満人口7944人 50年間で1万5千人以上減少 24年3月末まとめ

 県宮古福祉事務所(宮城石所長)はこのほど、2024年3月末現在の宮古島市と多良間村の子ども(15歳未満)人口をまとめた。それによると宮古全体では7944人で前年同期に比べて283人減少し、減少率は3・4㌽。地域別では宮古島市が7820人で273人減少、同3・3㌽減、多良間村は124人で10人減少、同7・4%㌽減となった。市地区別では20年から600人台だった上野が559人で63人減少するなど全地区で子どもたちが減っている。


 宮古島市を地区別でみると、平良は5843人で前年同期比157人減少(2・6㌽減)で6千人を割った。城辺は546人で27人減(同4・7㌽減)、下地は425人で2人減(0・46%㌽減)、伊良部は447人で24人減(5・09㌽減)となった。
 多良間村は17年に184人(16年比3・9㌽増)した時から再び減少に転じており、18年時の国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の0~14歳の将来推計人口では30年に163人となっているが、その予測を上回るペースで減少している。社人研の23年推計人口では50年には78人となっている。
 16年との比較では宮古島市が796人減少(9・2㌽減)、多良間村は53人減少(同29・9㌽減)。
 同事務所の子ども人口の推移は5年ごとの国勢調査、10年以降は各市村報告に基づいてまとめている。
 国勢調査によると1965年の3万212をピークに減少傾向が続き、本土復帰前の70年は2万4030人、80年には17019人、90年は1万4644人、00年は1万709人だったが、05年には9785人で1万人台を割り、10年には8953人、14年以降は8000人台で推移し、18年からは毎年過去最少を更新し50年間で1万5千人以上の減少と少子化が進んでいる。
 社人研の「日本の地域別将来推計人口」(23年推計)では宮古は50年には6429人と見通している。県では50年には19万1609人と予想する。
 市では子どもたちの居場所づくりや子育て支援などに取り組んでいるが、子どもたちの遊び場不足などの課題もある。子どもたちの生育環境の悪化が懸念されている状況を踏まえ、児童福祉週間を機に、子どもたちを取り巻く環境の改善および向上への積極的な取り組みが求められている。

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