大規模停電への対応・連携 宮古島市 各部署の状況について説明 公式ラインなどで現況発信
明け方から昼前にかけて大規模停電となった宮古島市(座喜味一幸市長)は午前5時前から対応協議会を開始し、冷静な関係各部局対応を指示するなど会員制交流サイト(SNS)やFMみやこのラジオ放送を通し、市民への周知および発信に努めた。
午前3時12分に発生した宮古全域の停電で、午前5時前に与那覇勝重総務部長と仲地一政防災危機管理課長が自治体専用のビジネスチャットで対応協議会を開始。同5時50分には防災職員非常招集連絡をし、与那覇総務部長は同58分に関係各部局へ対応指示にあたり、沖縄電力へ状況確認に努めた。
市役所は同6時36分に一時停電復旧するも同7時20分に再度停電。同30分ごろから一度目の公式LINEを配信。停電時で計8件のメッセージを配信した。
同8時からは防災無線を発信し、現況を市民に報告。その都度、沖縄電力への情報確認や宮古島署との連携など懸命な対応に努めた。
同10時ごろには陸上自衛隊警備隊から避難所開設、宮古病院から対策本部の設置なども報告され、冷静な判断と市民への周知に徹底。同22分の庁舎の停電復旧後、同11時22分に宮古警備隊から給水車の準備を伝える連絡や水道部が同30分から旧水道庁舎で応急給水が実施されるなどライフラインの確保に努めた。
全域の停電は同40分に復旧し、各出張所は業務再開。宮古警備隊も今後の天候を考慮し、即時給水できる体制維持に努めた。
関係部局では▽企画制作部=停電の影響で閉館した施設を復旧次第開館▽市民生活部=市民課は通常業務(総合庁舎のみ)、健康増進課は福祉部と連携し自主的に健康不安者を受け入れ▽教育部=学校給食の提供中止、各学校ごとの下校時間を公式LINEで広報▽生涯学習部=午前11時まで未来創造センター、博物館、マティダ市民劇場を閉館―など対応した。
そのほか、環境保全課は市斎苑業務は非常用発電機で対応、下水道課は荷川取浄化センター、集落排水施設ともに非常用発電機で通常運用、衛生施設課は焼却施設を復旧後も運転停止し家庭ごみ収集は通常通り行われた。
消防本部は午前3時半ごろに医療機関からの要請で転院搬送、同10時半ごろ施設からも療養中の入所者を医療機関へ搬送など搬送対応に順守し、出張所は非常用電源で対応した。