「とうがんの日」で消費拡大へ あたらす市場 1玉100円で市民ら買い求める 生産者がキャンペーン
宮古地区「とうがんの日」キャンペーン(主催・同実行委員会)が10日、JAファーマーズマーケットあたらす市場で行われた。収穫最盛期を迎えているとうがん2000個が用意され、1玉100円の安値で販売。午前9時、会場には多くの市民らが訪れ、新鮮なとうがんを買い求めた。JA女性部による天ぷらなどの販売や同時開催のJAおきなわ宮古地区青壮年部の「軽トラ市」もあり、カボチャやタマネギ、ニンジンなどの野菜の売れ行きも好調だった。
「とうがんの日」は、県経済連が消費拡大を図るために制定したもので、それに合わせて宮古地区でも島内外の消費者に調理法を紹介するなど、「地産地消」「安全・安心」な宮古島産とうがんを広くPRするために消費拡大のキャンペーンを行っている。
今年は「ふぁいみーる!みゃーくのうまむぬとうがん」のスローガンの下で開催。同市場入り口には始まる前から多くの市民らが並んだ。午前9時になると店内に詰め掛け、中央付近に山積み状態で積まれたとうがんを手にし、次々と買い物カゴに入れていた。
購入は1人2個までで、夫婦2人で手分けして買い求める姿も見られた。70代の女性は「安いのでうれしい。毎年来ているがとうがんは煮物がおいしいし、ソーキ(豚のあばら肉)と一緒に汁物で食べてもおいしい」と話した。
JAおきなわ宮古地区野菜・果樹生産出荷連絡協議会とうがん専門部会の玉寄正希副部会長は「長年続く『とうがんの日キャンペーン』で認知度が高まっているので、多くの皆さんが来てくれている。自分たちが栽培しているとうがんが盛況で、買ってもらえるのはうれしい」と話した。
とうがんは昨年10月に定植し、天気が良く成長が早かったことから収穫のピークは4月中旬になる。本年度は600㌧を目標に取り組んできたということで、生産農家は期待を込めながら収穫している。
宮古島市はとうがんの拠点産地に認定されており、県内出荷の6割を占めている。毎年県の野菜品評会では金賞、銀賞などを受賞するといった量、質とも高い生産地となっている。