年間表彰受賞者の皆さん =3月31日、市未来創造センター内中央公民館ホワイエ

珠玉11作品の栄誉たたえ 宮古新報文芸年間表彰式 23年度「俳句」「書道」

 宮古新報社(洌鎌敏一会長)が主催する文芸の年間表彰式が3月31日、市未来創造センター内中央公民館で行われた。本紙同月24日付紙面で発表された11人に新城竜太社長から表彰状が一人ひとりに手渡され、また、俳句、書道の作品それぞれに審査員から講評が述べられ受賞者の栄誉をたたえると共に今後の文化、文物、芸術作品の創出に期待を寄せた。

表彰された最年少の小島さん


 同文芸は新生宮古新報社となった2020年11月から隔月で選考、掲載し、記録が確かなもので21年度(俳句659句、書道501点)、22年度(同493句、848点)、23年度(同548句、653点)の総応募数は4035を数える。年間表彰式が行われたのは今回が初となった。
 表彰式では宮古新報文芸実行委員の池田海真さんが「本年度はその中から傑作の4句、7点を選出した。どれも素晴らしい作品でみなさんの努力が伺える」と述べ、新城美津枝さんと池田皇月さんが俳句、書道それぞれの作品講評を読み上げた。
 俳句は小学校低学年の部、高学年の部、中学生の部、高校生の部の4句を山田佳乃さんをはじめとする伊志嶺亮さん、新城さん、海真さんが選考。書道は小学校低学年の部、高学年の部、中学生の部、高校生の部に一般の部の「仮名」「漢字」「調和体」の7点を田場啓子さん、羽地英子さん、皇月さんの審査員が選考した。
 新城社長は「みなさんの作品はすべて目を通している。会場にいる年間表彰のみなさんの作品はこの上なく素晴らしいが、惜しくも選考に漏れた作品も素晴らしいものばかり」と話し、今後ますますの発展や波及に期待した。その後、各受賞者らは緊張しながらも晴れやかな表情で表彰状を受け取った。
 最年少で「にじいろの うみのようだね こいのぼり」(俳句小学校低学年の部)の句を詠んだ小島志斗さん(鏡原小1年)は賞状を誇らしげに掲げ、親子で喜んだ。
 会場となった同公民館ホワイエには23年度の各受賞作品だけでなく20年度からの紙面なども並び、関係者や訪れた市民は傑出した作品群に見入っていた。

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