新学年向け春休みスタート 市内小中高で修了式 「働き方改革」で5日間延長 4月8日赴任式、9日入学式
宮古島市内で午後早くから下校する生徒たちの姿が見られた21日、市内の各小中学校、高校で修了式が行われ、約二週間の春休みが始まった。また学校管理規則の改正により5日間の延長された休暇による「働き方改革」が始まったことで児童生徒、教職員たちは新学年への期待を胸にそれぞれ休暇や準備期間を迎える。4月8日に赴任式、翌9日に入学式が行われる。
平良第一小学校では午前中に修了式が行われ、その後各クラスで担任教諭から3学期の成績を記した通信簿を受けとった。午後からは離任式が行われ、児童らは1年間を振り返りながら異動する教職員らに別れを告げ、今日から始まる春休みへの期待に胸を膨らませていた。
友利優久斗さん(3年生)は「1年間楽しかった。4年生になったらバスケをいっぱいして、友達もたくさんつくりたい」と笑顔で語り、前納朔太郎さん(5年生)は「大好きな先生がいなくなるので悲しいけど、6年生になったらその先生みたいな人になるよう頑張りたい」と新学期への期待を述べた。
また、3学期修了をこれまでの3月24日から21日に早め、1学期の始業日を4月7日から9日に延期とする教職員らの計5日間延長された「働き方改革」が始まった。
長時間勤務の常態化が全国的な課題となっている教職員の働き方の改善に取り組むためのもので、異動による引き継ぎなどで業務が集中し時間外労働が増加する年度末の負担軽減を図り、新学期に十分な準備をすることで子どもたちの受け入れ体制を整え、環境が変わる子どもたちにきめ細かな支援ができるなどのゆとりを生む。
同校教務主任の近藤崇士教諭は「春休みが日数的に増えた事は、年度末の業務に余裕を持って取り組むことができるようになり、先生方にとっては良かったと思っている」と話すも、「だが夏休みが短縮されていることから改善の実感に疑問もある」との見解を示した。