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国家試験「四級海技士」の合格報告会で(右から)千葉校長、奥平さん、上地さん、冝保さん、吉浜さん、砂川教諭 =宮古総合実業高校

生徒4人が喜びの報告 宮総実高 国家資格「四級海技士」合格

 宮古総合実業高校(千葉直史校長)の生徒4人が、国家試験の四級海技士に合格した。28日に報告会があり、奥平和真さん(海洋科学科2年)らは国家資格の合格に笑顔を見せた。四級海技士は船長や機関長、航海士、機関士になるために必須の資格。日頃の授業や放課後などの勉強で合格を手にした生徒たちは次の目標である三級海技士の試験に挑戦したいと意欲を見せた。
 奥平さんは全科目(航海、運用、法規)の合格、上地新さん(海洋科学科2年)、冝保琉星さん(同)、吉浜耀矢さん(同)は二科目(航海、法規)で合格した。
 報告会で奥平さんは「全科目合格できたことはうれしい。授業で習った専門的なことや放課後などで毎日何時間かも勉強してきた。(試験では)海事法規が難しかった」と話した。今後の目標については「四級に満足せず、三級で全科目合格できるように頑張りたい」と意欲を見せた。
 千葉校長は「みなさんが朝や放課後などで勉強している姿は見ていたので、頑張った努力が報われて良かった」と祝福。「高校教育課程以上、短大レベルの試験が突破できたことは努力の証しである。海運業界は人手不足と聞いており、海技士の資格が将来の道を広げる。三級目指しても頑張ってほしい」と激励した。
 指導した砂川泰聖教諭は「宮古島における経済を支え、自然災害時に物資の輸送に貢献する第一歩を踏み出した」と生徒たちを紹介し、「航海技術部としての活動を通して勉強に取り組んだことで四級海技士に合格した」とたたえた。
 四級海技士の資格では、宮古島では多良間海運の「フェリーたらま(500㌧)」、南西海運の「よね丸(744㌧)」「せつ丸(799㌧)の船長などに就くことができる。
 試験は2月7、8日に那覇市で行われた。試験内容は地文交法(海図、距等圏)▽天文航法(太陽観測)▽船舶力学(重力、トン数)▽海象・気象学▽各種航海計器の取扱▽荒天時の航行(台風等)▽船体構造・船舶の長さ、船舶入渠(ドック、船舶検査)▽操船▽海事法規(衝突予防法、海交法)―など多種にわたる。

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