「責任持ち自分の人生を」 23年度語り継ぐ南秀講演会
宮古高校卒業生が集う南秀同窓会(安谷屋政秀会長)は1日、「2023年度語り継ぐ南秀魂講演会」を同校の全校生徒に向けて行った。オヴィスCFOの盛島正人さんが講師に招かれ、「高校生の時聞きたかった六つの言葉」と題した講話で、生徒らに進むべき人生を考えさせた。「できるわけないをやろう」「失敗も糧になる」という盛島さんの言葉に生徒らは耳の神経を集中させ、聞き入った。
盛島さんは平良西原出身で2003年に55期生徒として同校を卒業。同年に琉球大学へ進学したのち上智大学へ編入し、08年に同大学を卒業している。その後英語教師として勤めたのち、16年から18年米国のダートマス大学経営大学院で修士課程を修了し、現在は同社で最高財務責任者となっている。
同講話開始前、同会の下地信輔副会長が「みなさんの意識の中に新しい風が吹き広い視野を持って自身の可能性が無限大であることに気づいて」と安谷屋会長からのメッセージを代読し、「自分たちの進路に対する参考にしてほしい」と生徒らに呼び掛けた。
登壇した盛島さんはテーマとなる六つの言葉を①高校卒業後は可能性あふれた広い世界がある②やりたいことはすぐやる③「そんなの無理」だと止めてくる大人の言うことを聞かない④正しい選択ではなく後悔しない選択をする⑤最大限努力すればどんな結果でも満足できる⑥無力な自分を助けてくれた人への感謝を忘れないで―と説明。
高校時代、同調圧力が嫌いだったという盛島さんは「気にしないで好きなことをやればいい」ことを学べたと留学時代を振り返る。留学しようか迷っていた際にも尊敬していた恩師から「今行かないと後悔する。絶対行け」と指導を受けたこともあり、盛島さんも先輩として「自分の人生の責任は自分にしか取れない」と熱い言葉で後輩たちの明るい前途を祈った。