老朽化が進み修繕が求められる拝殿
=平良西里の阿津真間御嶽
阿津真間御嶽の再興へ 「日に日に危険な状態」 多くの寄付呼び掛け
老朽化が進み屋根の崩落など危険な状態にある平良西里の阿津真間御嶽の再興へアツママ神社奉賛会(平良豪浩会長)は11日、「日に日に危険な状態が目にも明らか」と市への修繕要望が宗教分離の理由で受け入れられず、文化財申請も認められない状況を訴え、寄付を募っている。
同御嶽は雨漏りなどで傷み落下の危険がある拝殿天井の補強工事を昨年6月9日に行ったものの、老朽化と長年の風雨で拝殿の屋根が崩れるなど破損が進んでいる。
現在の拝殿は1964年に建てられたもので、長年の風雨や台風のため屋根瓦が崩れ落ち、垂木がむき出しになっている箇所があり、所々に植物も生えていて建替えが必要な状態だという。
同御嶽は、地域の繁栄と人々の「ガンズウ(健康)」「ユウ(幸福、豊かさ)」を与えている守護神として信仰され、多くの参拝者が訪れる。しかし、現在の状況は参拝者にとっても危険が伴う。平良会長は、先人が守ってきた御嶽を後世に継承するため、全ての人々の理解と支援を求めている。
「日に日に危険な状態は目にも明らかになっている。市に修繕を要望しても宗教分離の観点から手が出せない、との理由で対応は難しいと回答をもらった。市の文化財にも申請したが認められずどうしたものかと思案している」と嘆き、「先人が守ってきたこの御嶽を後世につなげるためにみなさんのご理解とご支援をお願いします」と平良会長は呼びかけている。
御嶽の再興を望む人は平良会長(080・6253・1580)また、振り込み先はJAバンク宮古支店(普通預金 0657491 アツママ神社奉賛会会長平良豪浩)まで。