市民に110番通報の適切利用を啓発する宮古島警察署員ら =サンエー衣料館前

「いたずら通報やめて」 宮古島署が110番の日でイベ

 宮古島警察署(喜屋武一郎署長)は10日、平良西里のサンエーショッピングタウン宮古衣料館前で『110番の日イベント』を開催した。同署から参加した石原博則副署長ら10人、少年警察ボランティアなど関係者が買い物客に対し、緊急の事件や事故は110番通報、それ以外の相談は♯9110番を利用するよう呼び掛け、安心安全な宮古島へ決意を新たにした。
 同イベントは1月10日の110番の日にちなんだ110番通報制度への関心と理解の高揚を図り、110番適正利用の普及を図ることがねらい。
 この日は市出身で新二十歳を迎え、4月から県警察学校に入校する國吉昂大さん(平良中、沖縄水産高校出身)も同イベントに参加。國吉さんは「高校生の頃から警察官に憧れていた。地域市民を脅かす事故や事件を自分の手で取り締まっていきたい」と語った。
 さらに、県警マスコットのシーサー君や宮古島まもる君の格好で顔を白塗りした婦警らも登場。同店舗の買い物客にまもる君のステッカーやお菓子を配布しながら通報の適正利用を啓発した。
 石原副署長によると、昨年同署管内であった110番通報の受理件数は約1万3840件に上り、そのうち2~3割はいたずらや緊急性のない事案だったといい、「本当に必要な方が通報できるよう、急を要さない事案、いたずらでの通報は控えていただきたい。適切な通報を」と市民らに呼び掛けた。
 同署は110番通報する際は慌てず落ち着いて▽何があったか▽場所▽時間▽犯人(どんな様子か)▽現在の状況―など警察官からの質問に答えてほしいとしている。

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