定例会で宮古地区3幼稚園の24年度休園が承認された =市役所3階会議室

24年度3幼稚園の休園承認 市教委定例会

 市教育委員会(大城裕子教育長)の定例会が21日、市役所会議室で行われ、募集園児数が満たなかったことから2024年度は池間、狩俣、佐良浜の3幼稚園の休園を承認した。また、要綱、要領の一部改正の提案など提出された各議案も審議された。
 休園する宮古地区3幼稚園については幼児募集において同日時点で池間0人、狩俣2人、佐良浜1人と幼稚園管理規則の学級編成基準未満で規定により、24年度からの休園が承認された。
 これについては委員から希望したものの休園となってしまった園児に対し「もし、他学区での通園などの手段に補助など何ら対策がなければ教育を受ける権利の放棄につながりかねない」という声が挙がり、対策を講じる意見が出た。
 各議案のうち、市奨学金給付制度の審査要領についてはこれまでの審査基準などが一部緩和され、主に「高等学校」から「高等学校等」に、「学業成績の評定平均値が5段階評価で4・3以上であること」の後に「またはこれに準ずると審査会が認める者であること」を追記。
 これについて委員からこれまで文教社会委員会でも審議されてきたが現状、審査基準が高いため活用が困難だった「下地玄信育英基金」を積極的に活用するためでその基準を下げ、より活用できるためという理由が述べられた。
 また、他自治会では「4・0以上」とする自治会もあるが、評定値を下げると審査の混乱を招く恐れがあり、それを避けるために「4・3以上」をあくまで基準とすることで経済的な理由や特化した専攻成績があるにもかかわらず、審査基準に満たず進学が困難だった生徒にも審査の機会が生まれることなどを勘案したことの説明がされた。

関連記事一覧