宮古地区出発式で飲酒運転の根絶などに向けて決意を示した参加者 =市保健センター前

「飲酒運転の根絶」重点に実践 交通安全県民運動 宮古地区出発式

 2023年「年末年始の交通安全県民運動宮古地区出発式」(主催・宮古島市交通安全推進協議会)が20日、市役所となりの保健センター前で行われた。市や県、警察、交通安全母の会などの関係者が参加し、忘年会や新年会と飲酒の機会が多くなり、懸念される飲酒運転を絶対に「しない・させない・許さない」行動実践を呼びかけた。命の尊さと交通事故の悲惨さを深く心に刻み、出発式を契機に飲酒運転の根絶および危険運転の防止などに向けた決意も示した。式終了後は車両パレードで市民に呼びかけた。
 宮古地区出発式は、雨の影響で市民広場から保健センター前に変更され、はじめに交通事故犠牲者に対する黙とうが行われた。
 主催者の座喜味一幸市長は「年末年始は忘年会や新年会など酒を飲む機会が増える。その際には飲酒に絡む交通事故、トラブルを防止するため長時間の飲酒を避けるなど市民のみなさんには協力をお願いしたい。これからも地域、職場、家庭、総ぐるみで交通安全意識の機運を高め、年末を安全、安心に過ごし、新しい年を快く迎えるためにも飲酒運転の根絶を目指そう」と呼びかけた。
 このあと宮古島警察署の喜屋武一郎署長が激励のあいさつ、県宮古事務所の長濱為一所長が来賓あいさつを述べた。
 宮古島地区交通安全協会の友利勝一会長は、交通安全県民運動の出発式にあたり、「交通安全はすべての住民の願いである。この時期は忘年会や新年会と飲酒の機会も多く飲酒運転が懸念される。命の尊さと交通事故の悲惨さを深く心に刻む」と述べた上で、飲酒運転の根絶および危険運転の防止に決意を示した。
 このほか▽こどもと高齢者を始めとする歩行者の安全確保と高齢者運転者の交通事故防止▽自転車等のヘルメット着用と交通ルール厳守の徹底―も決意。「んーなしぃ がんばらやー」を合言葉に家庭や職場から交通安全に対する意識の輪を広げ、みんなで交通事故ゼロを目指そうと呼びかけた。
 出発式が始まる前には宮古高校吹奏楽部のアトラクションがあり、クリスマスソングなどが演奏された。
 同運動は、広く県民に交通安全思想の普及・浸透を図り、交通ルールの順守と正しい交通マナーの実践を習慣づけるとともに県民自身による道路交通環境の改善に向けた取り組みを推進することにより交通事故防止を図ることが目的。期間は21日から来年1月4日までとなっている。

関連記事一覧