「かぎやで風」が披露され、開演した
=5日、東京都北区の赤羽会館
郷土芸能楽しみ親睦深める 4年ぶり多良間まつり 東京多良間郷友会
【東京】東京多良間郷友会(花城昇宏会長)は5日、東京都北区の赤羽会館で「東京多良間郷友会創立90周年記念多良間まつり」を開催した。東京を中心に関東近郊に在住する多良間出身やその家族、多良間村、沖縄本島などから多くの郷友が集い、ふるさと多良間に思いをはせながら、華やかな歌や踊りを楽しみ、親睦を深めた。同イベントはコロナ禍の影響で4年ぶりの開催となった。集まった310人の郷友を楽しませた。
開会あいさつで吉本春良前会長は「ことしは多良間村制110周年、東京多良間郷友会創立90周年というめでたい年にコロナ禍を乗り越え4年ぶりに開催することができ、大変感謝している」と述べ、「多良間にルーツを持つ一個人としてわがふるさとのすべてを誇りに思っており、これからも多良間伝統のふしゃぬふ精神を忘れずに歩みを重ね、ふるさと多良間を後世まで南海の楽園として語り継いでいきましょう」と話した。
多良間まつりは開場後「多良間島獅子舞」で座開き。開演は玉城流敏風喜翔の会と諸見喜子琉舞研究所の「かぎやで風」に始まり、全19演目が披露された。多良間から駆け付けた島袋梅子さんの「多良間シュンカニ」、多良間島芸能による「二才踊り」や「八月踊り」が披露されるなど多良間の歌と踊りに集まった参加者たちはふるさと多良間の思いを深めた。最後は参加者全員でカチャーシーを踊り、集まった郷友たちは絆を深めた。
花城会長は「多くの協力者のおかげで舞踊や三線が披露され、参加者が楽しく多良間まつりを終えることができた。多良間郷友会は90周年を迎えたが、91、92年と歩みを進め、100周年に向かって役員一同頑張っていく」と謝辞を述べた。