「小規模型BPOセンター」開設の会見を行った新谷代表(右から2人目)ら =宮古島ICT交流センター

首都圏企業の業務、離島へ 「小規模型BPOセ」開設

同日会見を開き、フルタイムで働けない子育て中の主婦や閑散期の観光業従事者らの受け皿となる職場を強調し、多くの応募を呼びかけた。
 BPOとは業務改定の一部を一括して外部委託できるサービスを提供する拠点のこと。同センターは県内の離島就労環境向上を掲げるトランスコスモスパートナーズと連携した全国でも珍しい先進的な取り組み、豊富なセキュリティーに関するノウハウを反映させたもので離島地域では受注が容易でなかった高い機密性が求められる首都圏企業の業務を請ける環境が整備された。
 ブルー・オーシャン沖縄の崎山喜一郎執行役員、アイボリーの新谷隆代表、トランスコスモスパートナーズの山本幸弘ビジネスプロセスソリューション事業部長、嘉数久美子県企画部地域・離島課離島振興班長が会見で説明した。
 同共同企業体は県の補助を受け、離島テレワーカーを募集、育成し業務斡旋を行う「離島テレワーク人材育成補助事業」を実施。2022年度からは高度な業務に対応できるテレワーカーを育成する「離島ICT利活用人材等高度化補助事業」を行っている。県内では2023年8月現在、累計約700人の離島在住者が登録しているという。
 働き方が多様化し、在宅フリーランスが増加する中でセキュリティーに不安なく首都圏クライアント企業から委託された業務を行うもので、テレワークの仕事を希望する住民らに魅力あるものとなっている。
 同センターの開設により、トランスコスモスパートナーズが持つ多数の既存クライアントから委託される業務やアウトソース業界における信用、信頼をもとに獲得する新規業務が供給されることで離島テレワークの安定的な業務発注が期待されるという。
 今後は首都圏企業の一部機能を県内離島に誘致する取り組みを安定化させ、他の県内離島へ展開することで離島地区の収益モデル確立を目指したいとしている。
 申し込み、問い合わせはアイランドコネクト沖縄事務局(070・5271・9824 平日午前9時~午後6時)またはQRコードから。

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