赤土流出問題ワークショップ 28日、市役所で開催

 市環境衛生局環境保全課(与那覇弘樹課長)が主催する「与那覇湾の赤土等流出問題を考えよう」と題するワークショップが28日、市役所大ホールと植付ほ場で開催される。JAおきなわ宮古地区営農振興センターのさとうきび対策室が共催し、南西環境研究所の進行で行われる。
 このイベントは、地域の環境問題について考える機会を提供することで子どもたちにも環境保全の大切さを伝えることを目指し、下地与那覇湾の赤土等流出の防止を考えることが目的。参加は無料で子どもたちにはプレゼントも贈られる。
 午後1時半に開会し、同研究所の大城政人研究員が「県の赤土等流出問題と与那覇湾の現状について」、恩納村農業環境コーディネーターの桐野龍さんが「恩納村の農地赤土等流出防止対策の取り組みについて」と題してそれぞれ講演を行う。その後、与那覇湾の赤土等流出問題を考える謎解きゲームを行い、午後4時からはシャトルバスでほ場へ移動し、グリーンベルトのベチバー植付体験を行う。
 植付体験は先着30人までの参加となっているが定員にまだ空きがあるため受け付けている。申し込みは同研究所(098・835・8411)もしくは同課まで。
 与那覇課長は「ラムサール条約の登録認証から11年。水質の調査・測定を行っているが改善されない現状がある。その原因が赤土流出等であり、与那覇湾の湿地に住まう生態系を維持したい。多くの市民が参加し、保全について考えてもらえれば」と参加を呼び掛けている。

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