住み慣れた場所で健康に あす「敬老の日」 高齢社会に向き合う
あす18日は国民の祝日である「敬老の日」。「多年にわたり社会に尽くしてきた高齢者を敬愛し、長寿を敬う」ことを趣旨に、毎年9月の第3月曜日に制定されている。宮古島市における70歳以上の高齢者は、7月11日現在で1万1446人。全国的に進展する高齢社会に向き合うため、市は健康寿命の延伸や「住み慣れた地域や望む場所で最後まで自分らしく暮らすことができる」社会の実現に向けて、種々の施策を展開している。
市で満70歳以上を迎える敬老者1万1446人の地域別内訳は、▽平良6606人▽城辺1727人▽伊良部1602人▽下地1001人▽上野510人―。うち100歳以上は76人で、新100歳は男性1人女性22人の23人。新100歳を迎える人には、まれな長寿を祝して総理大臣から銀杯などが贈られることになっている。
今後「3人に1人は高齢者」という時代を迎えるにあたり、将来にわたり高齢者を支える続けるために大きな課題に直面している。65歳を迎えた後も長く自立した人生を送るためには、▽活動的な生活▽社会的な交流▽身体的・精神的な充足―が重要と言われており、市は通いの場やいきいき百歳体操といった介護予防事業を展開している。
同事業は7月10日現在、市内全域の46カ所で定期的に開催中。参加は無料で、体操やおしゃべり、勉強会などさまざまな取り組みを行っている。問い合わせは市社会福祉協議会(72・3193)まで。
介護の人材不足も大きな課題となっており、市は昨年度から在宅医療と介護の連携推進に取り組んでいる。入退院時の連携ルール整備などを重点的な課題に挙げている。また日常生活に大きな支障はないが、ごみ出しや買い物など困りごとを抱えている高齢者を支援するため、シルバー人材センターが「家事お助け隊」を募集している。対象は60歳以上の市民で、問い合わせは同センター(72・8495)まで。
高齢者による自動車事故が問題となっている一方、車社会の宮古島において、免許を返納した高齢者の移動手段確保も同様に重要な課題。市はそのため、シニアカー購入に補助金を交付する事業を行っている。問い合わせは市高齢者支援課(73・1964)まで。