サップ体験会を楽しむ参加者たち =27日、パイナガマビーチ

安全に海と親しもう 初の親子サップ体験会

 宮古島スタンドアップパドル協会(MSUP、長濱健治会長)の「親子サップ」が27日、平良下里のパイナガマビーチで行われた。スタンドアップパドルボード(SUP)の健全な普及や次世代の育成、正しい知識で海に親しんでもらおうと初めて開催。参加した親子約50人が同協会公認ガイドから基本技術を学び、SUPの楽しさを体験していた。同協会では今後も定期的なイベントとして開催を考えている。
 体験会は午前9時過ぎから行われ、参加者たちはグループに分かれてガイドからパドルの正しい扱い方やSUPの乗り方などを教わった。最初はガイドのアドバイスを受けながら座ってこぎ、次第にコツをつかむとボードに立って海の散歩を楽しんでいた。サップリレーや10数人で乗れるビッグサップ、じゃんけん大会なども行われた。今回は宮古島ライフセービングクラブも協力して海上からイベントを見守った。
 初めてSUPに乗ったという小学5年の男子児童は「立ってこぐのが難しかった。ぐらぐらして少し怖かったけど楽しかった。いろんなことを体験したかったので参加した。次は怖がらずにやってみたい」と感想を述べた。
 幼稚園児と小学2年の子どもと参加した40代男性は「子どもたちは初めて。最初は独学でやるよりもガイドから基礎を学んだ方がいいと思った」と話した。
 長濱会長は体験会の開催について「沖縄の子どもはマリンレジャーと接する機会が少ない。海で実際に危ないこと、楽しいことを体験する。海とふれ合い、遊びながら経験を積む中で安全なことを理解する。大人になって次世代につながっていけば。マリンレジャーに携わる者として子どもたちに広く海に親しんでもらいたい」と話した。
 開始前にはビーチや隣接する港の清掃も行われ、長濱会長は「自然環境を大切にすることが目的だが、海岸には危険な物も落ちている。先に安全を確保してから海に入ってほしい」と説明した。

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