4年ぶり国際交流再開 下地中生徒ら台湾へ出発 姉妹校・漢口国民中と
台湾の姉妹校・漢口国民中学校との国際交流に参加する下地中学校(狩俣典昭校長)の生徒らが10日、宮古島を出発した。両校の交流は旧下地町時代の1999年から始まり、両校の生徒が相互訪問して生活や文化などを学びながら交流してきた。新型コロナ感染症の影響で4年ぶりとなる交流について、狩俣校長は「物おじせず台湾の人たちとのコミュニケーションから国際性を身に付け、自分の可能性を広げてほしい」と話した。
国際交流には3年生7人と狩俣校長、交流員の羽地芳子さん、教職員ら引率4人が参加。生徒たちは漢口国民中の生徒宅にホームステイをしながら、さまざまな交流活動を行う。中琉文化経済協会も表敬訪問する。15日まで行われる。
出発式が宮古空港で行われ、狩俣校長が「国際交流事業は今年で24年目。伝統ある台湾との交流を実施に至るまで後押ししてくれた市教育委員会、羽地芳子さんをはじめ関係者、こうした機会を作ってくれたお父さん、お母さんに感謝の気持ちを持ち、ぜひこれまで以上に台湾への好奇心と探究心を大いに発揮して見聞を広めてほしい。この体験が充実したものになるよう安全安心に進めたい」とあいさつした。
生徒を代表して古波藏さくらさんが「台湾との国際交流は下地中の伝統行事でコロナ禍を経て復活した。漢口国民中との交流やホームステイ先との活動を通して、台湾の歴史や文化、言語など現地でなければ学べないことを勉強したい。サポートしてくれた人たちへの感謝を忘れずに頑張りたい」と決意を述べた。
大城裕子教育長が「台湾では宮古島、下地中のことを皆さん自身の言葉でしっかりと伝え、台湾の皆さんに堂々と紹介してほしい。互いに理解し合うには相手を理解しようと努力することも必要。相手を受け入れて楽しい6日間を過ごしてほしい」と激励した。
保護者を代表して日比野有希子さんが「これから進路を決めるタイミングで国際交流の経験をさせてもらえることは、今後の人生に影響を与えてくれると思う。ぜひ怖がらずにいろいろなことにチャレンジしてほしい」と述べた。