出発式で踊りを披露する子どもら =市役所大ホール

事故ゼロ目指し決意 夏の交通安全県民運動宮古地区出発式

 2023年度夏の交通安全県民運動出発式(主催・交通安全推進協議会)が10日、市役所大ホールで行われた。警察関係者や宮古島地区交通安全協会員などが出席し、同協議会会長を務める座喜味一幸市長らが市民に向け交通ルールの順守と交通マナー実践を呼び掛け、交通事故ゼロを目指し決意を新たにした。運動は20日まで行われる。
 運動スローガンは「『なにで来た?』乾杯前の合言葉」。重点項目は①飲酒運転の根絶②二輪車の事故防止③自転車のヘルメット着用と交通ルール厳守の徹底④子どもと高齢者をはじめとする歩行者安全の確保。
 式の冒頭、参加者全員が交通事故の犠牲者に対し1分間の黙とうをささげた。
 座喜味会長は「新型コロナの5類移行で国内外からの観光客は回復傾向。社会運動が活発化する半面、レンタカー利用による交通事故の危険性も指摘される」として、観光客に向け交通ルールの順守を呼びかけた。
 また県民に向け「本県ではいまだに飲酒運転が後を絶たず、悲しみが起こっている。飲酒運転をしない、させない、許さないを合言葉に、社会全体で交通安全について考えなければならない」と訴えた。
 宮古島警察署の喜屋武一郎署長は「管内の人身事故は6月末現在36件発生し、昨年同時期に比べると事故は減少しているが、1人の尊い命が失われた。本運動の期間中に交通安全教育や街頭指導などを推進し、飲酒運転と悪質な交通違反取り締まりを強化する」と述べ、市民に向け交通安全活動への協力を呼び掛けた。
 宮古島地区交通安全協会の友利勝一会長は「一人ひとりが命の尊さ、交通事故の悲惨さを心に刻み、きょうを契機に、酒を飲んだら運転しない、二日酔いになるまで深酒しない、交差点では必ず止まって安全確認をすることを決意し、皆で交通事故ゼロを目指そう」と宣言した。
 式の最後には放課後児童クラブ「ちびっこランド」の子どもらが踊りを披露したほか、市役所保健センター前から座喜味市長らの合図で交通安全パレードが出発し、沿道の市民に向け交通安全を呼び掛けた。

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