宮古島約70㌔に最接近 台風2号、暴風警報解除遠ざかる
気象庁によると大型の台風2号は1日昼前(午前9時~正午)、宮古島の東南東約70㌔に最接近し、北北東に進み遠ざかった。宮古島地方は同日未明(午前0時~3時)に暴風域に入った。午後には勢力が弱まって暴風域が無くなり、午後3時52分に暴風警報を解除。これに伴い午後4時50分ごろには伊良部・池間・来間3大橋の通行も再開された。最大瞬間風速は平良下里で31・0㍍(31日午後11時30分、東北東)を観測した。
台風2号は1日正午には宮古島の東南東約70㌔の北緯24度30分、東経125度55分を時速約15㌔で北北東に進んだ。中心の気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30㍍、最大瞬間風速は40㍍。午後3時には那覇市の南西約210㌔に達し、中心の気圧は975ヘクトパスカルになり、暴風域が無くなった。
宮古島地方は5月31日午後6時12分には暴風警報が発表され、これに伴い伊良部・池間・来間3大橋が通行止めとなり、宮古島市と多良間村は避難所を開設した。1日未明には風速25㍍以上の暴風警報に入った。沿岸の海域ではうねりを伴って猛烈なしけとなり、北寄りの強い風が吹きつけた。
最大瞬間風速は下地島で29・3㍍(31日午後9時25分、東北東)、鏡原で28・9㍍(31日午後6時31分、北東)、多良間仲筋で24・2㍍(31日午後10時21分、北東)を観測した。
風が弱まったため施設を点検していたマンゴー農家は「きのうの夜の状況からもっと風が強くなると思って半ばあきらめていたが、実は落ちてなかった」と安堵した様子だった。
午後1時から営業を再開した狩俣マッチャーズは「今回は発電機を借りられなかったので心配だった。魚は少ないが他の商品はそれほど不足していない。地域の店なので開けておきたい」と話した。
2日は明け方まで高波に警戒が必要とし、また強風や発達した積乱雲の下での落雷や突風、急な強い雨、高潮などに注意を呼び掛けている。