方言で方言大会をピーアールする砂川方言部会長(左から2人目) =未来創造センター会議室

7月16日に方言大会 出場者募集を呼び掛け

 第28回鳴りとぅゆんみゃーく方言大会が7月16日、マティダ市民劇場で開催される。26日、主催者の宮古島市文化協会(饒平名和枝会長)が未来創造センターで記者会見を行い、大会実施について発表するともに出場者の募集と市民の来場を呼び掛けた。今回は入場制限等を設けず、4年ぶりに通常開催する。入場券の販売は6月24日午前10時から市内各地区の公民館で行われる。
 同大会は近年、若年層だけでなく中年世代でも方言を話せない人が増えていることを危惧し、文化の基層をなす方言に今一度思いを深め「みゃーくふつ」の豊かさを共有し継承することを目的に開催している。新型コロナ感染症のため昨年は入場者を収容人数の7割に制限して3年ぶりに行われたが、今年は制限せずに通常開催となる。
 大会は午後3時開演(開場2時半)。発表内容のテーマは自由。発表時間は5~10分。発表形式は自由で1人もしくは1組2人までとし、楽器や小道具を使用する際は事前に事務局に確認する。出場資格は高校生以上(宮古圏域外の出身者でも可)、出場人数は8組以内(希望者多数の場合は選考)。応募締め切りは6月16日。入賞者の中から県文化協会主催の「しまくとぅば語やびら大会」に推薦する。問い合わせ先は同協会(79・5880)。
 入場券は6月24日午前10時から、未来創造センター中央公民館、城辺公民館、上野公民館、下地公民館、伊良部公民館の各ロビーで販売する(売り切れ次第終了)。1人5枚まで。入場料は一般1000円(協会会員900円)。
 会見で饒平名会長は「県の調査で宮古地区は言語意識が高く継承を強く望んでいるが、言語活動の場面が少ないことなどが挙げられる。文化協会では方言大会を柱として方言の保存、継承活動への取り組みを今後も創出したい。多くの市民に足を運んでもらい、祖先から脈々と受け継がれてきた『みゃーくふつ』の魅力的な世界を楽しんでほしい」とあいさつした。
 砂川春美方言部会長が方言で「28回になった方言大会に各地域から応募し、たくさんの地域の方言が楽しめるのを待っている」と呼び掛けた。

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